WALKER’S 

歩く男の日日

37日目=鷲峰寺、光貴寺、法然寺

2016-06-01 | 16年四国の旅


15時38分、栗林公園近くの三友荘に到着しました。
 昨日の書き込みが途中になってしまったので先ずはその続きから。
 郷照寺から白峯寺へ向かう近道は一部遍路道を外れるのでベストタイムはなく、従って気負う必用もありません。ただ初めての道では唯一地図を作ってこなかったのでやや心配だったのですが、前に見た福田さんのお地蔵さんのシールを見つけ問題なく遍路道に入ることができました。舗装道から山道へ入るところに遍路小屋があって思わずへたりこみます。休むことなく上まで行くつもりだったのですが、やはりこの暑さでこの山道となるといつものようにはいきません。その後の階段もいつになくきびしいものになりました。タイムは想定していたものより1分遅れ、誤差の範囲内ですが、後半の調子は想定外。そして次の根香寺までも自分ではそれなりに動けていた積もりが3分も遅れてしまいました。山道から県道に上がってきたところで逆打ちの人と出会う、本日3人目、結願は7月、考えただけで恐ろしい。
 最後、根香寺から国分寺まではよく晴れてさらに暑くなんとか乗り切ったという感じ、電
車の時間があるので本堂しかお参りが出来ませんでした。うたんぐらは4回目にして初めて同宿者なし、物足りないような気楽でいいような。
 そして今日は番外三山を巡る旅、7割以上が初めて歩く道です。まず、坂出の商店街で野宿らしき若い男性を追い抜く、かなりくたびれている感じ、逆にぼくは朝一で快調にとばす。天皇寺までベストを1分上回りました。お参りを終え用を足したところで先程の男性ではなく青空屋で同宿だった女性が到着、一昨日は弥谷温泉、昨日は坂出まで来たいと言っていたからその通りになったようです。挨拶だけして彼女は水屋へ、ぼくは八十場駅に向かう。余裕を持って早めに出たので1本早い電車に乗れました。国分寺には7時45分に到着、山門の前で小柄な外国人女性が荷物の整理に大童、大師堂でお参りを終え戻ってきて、ディドユースティヒア?と訊いたら、ヤァー、と明るく答えてくれました。少し出たところでカーリーヘアの女性も見かけたから二人でいっしょに泊まったようです。次の鷲峰寺までは2㎞ちょっとなのですが一番迷いやすい道でした。へんろ地図だけでは大半の人が入れない分かりにくいポイントがありました。ぼくは大きな地図を作っていたので、何度か立ち止まって地図と周りの景色を見比べながら道を外すことはありませんでした。鷲峰寺へは22分で到着、想定していたタイムと同じです。鷲峰寺は参道から山門を抜けて本堂まで一直線の登りでいい雰囲気のお寺です。ろうそく、線香立ても一応ありました。納札入れを覗くと昨日の日付がありました、この5月のものだけで5~6枚、月山神社ほどではないけれどお参りに来る人は確実にいる。
 8時41分、次の番外に向けて出発、7㎞ほどの道のりです。勿論地図を片手に確認しながら進みます。おおむね問題なく進み、途中男性と挨拶、お参りですか、こんなところを?番外霊場に向かっています。ああ、そういうことですか、と納得してくれました。そして2㎞ほど手前で見つけたのが上の写真、国分寺の1㎞先から一宮寺までの25㎞の間で唯一見かけた遍路シール、道しるべです。ないと覚悟の行程で見かけると意外なほどうれしいものです。

 菩提院光貴寺は農業経営高校の隣にありました。鷲峰寺から71分、またも想定タイムと同じです。本堂は新しく立派な建物、大師堂もあり、それぞれろうそく、線香もできます。こちらの納札の新しいものは7日前のものでした。ここで最初の休憩、じっくり30分以上休んで塩も水もたっぷり摂って、気合いを入れ直して次の番外に向かったのですが、ここからが苛酷でした。11時を過ぎて陽射しが容赦ない。5㎞ほどでへたりこみました。ちょっと日陰で段差のあるお誂え向きの処がありました。さらに4㎞ほど先でも一息入れました。普通なら考えられないことです。この日の高松の最高気温は31℃、真夏日にお遍路はいけません。でも法然寺には想定タイムより2分早く到着しました。法然上人二十五霊場の御朱印帳を購入、もちろん御朱印も頂きます。今年の旅で最初の納経です。