男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

ふぐの干し物を焼く

2009年09月03日 | 魚介類
干物と言えば「魚の保存食」のイメージがありますが、新鮮な
魚の味を、塩を使って最大限にひきだしたもので生のままの
魚よりおいしくなるものが少なくありません。

干物は、形から分類すると、丸干しと開き干しがあります。
味付けで分類すると、塩干し、みりん干し、さくら干し(醤油)、
そして味付けしない素干しがあります。
また、干しかげんでは、生干しと固干しに大別されます。
レシピのふぐの干物は、開きの塩干しで生干しでした。

北海道・稚内から一夜干しの「しまほっけ」を取り寄せています。
これが実においしい干物でして、皮までおいしくたべられます。
四国・宿毛市から取り寄せた「ほうたれ丸干し」は片口いわし
の素干しで、これもおいしい干物です。

「しまほっけ」は開きの一夜干しで塩味です。
「ほうたれ丸干し」は丸干し・素干しで固干しですが、どちらも
現地のスーパーでみつけました。
旅にでると、現地のスーパーにたちよることにしています。
これは・・・と思うめぼしいものを買って味をたしかめてから、
ラベル記載の販売店か製造業者に電話をして、発注します。

代金引換で宅配の送料を計算すると、単価は高くなりますが、
しかたがありません。「しまほっけ」を稚内まで買いつけに
行くことを考えると安いものです。
因みに一枚400g前後の「しまほっけ」の店頭の値段は357円、
送料込みで520円に、「ほうたれ」の丸干しは200gが300円、
送料こみでは375円になりました。  

中央市場でおいしそうなふぐの干物を見つけて、買ってかえりました。早速焼いて見るとこれがいけません。
干物というのに、水っぽい仕上がりで、焼いても生っぽいにおいがして、せっかくのふぐがだいなしでした。
そこで思いついたのが、干しなおしです・・一晩冷蔵庫で干して、酒と醤油で下味をつけて天日で干しました。
できあがりは、見違えるほどおいしい干物になりました。焼くときはこげないように十分気をつけてやきます。
さかなの干物をおいしく焼くのは、かんたんなようで難しいもの。干物に合わせた火かげんが大切です。


材料
ふぐの干物 1パック 8枚
日本酒 大さじ  1
白醤油 大さじ  1
みりん 大さじ  1
作り方
干物をトレーに並べて、冷蔵庫に一晩おく。
ひとばんで、水分が飛んで半乾きになる。

半乾きのふぐに、つけ汁をやわらかい刷毛で塗って、ザルに並べ
風通しの良い日陰に干す。
時々うらがえして、乾くのをたすけてやる。
1日に4~5回くりかえす・・・干物になるのが手ざわりでつたわります。
あまり乾かしすぎないこと・・・手ざわりでしんなりくらいが、焼いておいしい。
干しあがったら、その日のうちに焼いていただきます。
大量にあるときはともかく、1回で食べきれる量なら、その日のうちに
たべてしまうのがいちばんです。
焼き方
石綿つきの焼き網の両端にレンガをのせ、その上に普通の
焼き網をのせて、遠火の強火で焼くのが理想的。
それが面倒なら、焼き網で直焼き(火力は中火と弱火の間)にする。

ガス火なら、石綿つきの焼き網を強火にかけて空焼きします。
焼き網が熱くなったら中火にして、ふぐをのせてゆっくりと焼く。
うらがえすとき、つけ汁か日本酒を刷毛でぬりこんで焼く。
こんがりと焦げ目がついたら、指で押して見ます。
ちょいとおさえて弾力があるころが、おいしい焼きごろです。
まちがっても、強火で焦がしたりしないこと・・・です。


卓上用の電気コンロで焼きながらたべるのもよろしいですね。
しっぽを黒こげにしないように気をつけます・・・これも景色のうちです。
焼けたら、すぐに食べるのがおいしくたべるコツです。

コメント
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