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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

リベンジではなく雪辱を

2022-02-20 18:12:44 | Weblog


   【NHKテレビより】

 

 北京オリンピック女子カーリング、ロコ・ソラーレは残念ながらイギリスに敗れて銀メダルでした。

 なかなか氷の流れをつかめないままに試合が進んでしまったような感じでしたが、苦しい時でも明るく声を掛け合う姿に勇気をもらいました。

 また決勝で敗れたとはいえ、オリンピックでの銀メダルは日本のカーリング競技史上最高の栄誉となったわけで、堂々と胸を張って帰ってきてほしいものです。

 ところでイギリスとは前回の平昌オリンピックでも銅メダルを争った因縁の試合でもあり、レベルの高いライバル国たちとはこれからも様々な対決が続くことでしょう。

 こうしたライバルたちとの戦いになると、よく「リベンジを果たす」という言い方で対決を煽る表現が見られますが、リベンジと言うと私にはどうしても「以前酷い仕打ちを受けたことに対して報復をする」という復讐のような意味合いを強く感じます。

 ルールのある試合なのですからひどい仕打ちをされたわけではなく、日本には「雪辱を果たす」という素敵な漢語があるのですから、ここはぜひこちらを使ってほしいものです。

 ところでこの「雪辱」には「雪」と言う感じが使われているのがちょっと不思議な感じがしませんか。

 北国では冬に空から降ってくるのが雪ですが、漢字の「雪」には「すすぐ」と読んで「恥や汚名を洗い流す」という意味があり、雪辱とは「辱めを洗い流す」ということになります。

 ちなみに戦いに負けたときに「敗北」と言いますが、これまた「北」の字が入るのがちょっと不思議。

 こちらの「北」は、その形の通り二人の人が背中を向けているということから元々「そむく」「逃げる」という意味があったわけ。

 オリンピックの試合も負けはしたものの逃げ帰ったわけではないので、「敗北した」も相応しい表現とは言えないのではないでしょうか。

 今日で最終日の北京オリンピック、連日の熱い戦いは大いに楽しませてもらいました。

 ありがとう、お疲れさまでした。

コメント
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