北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

日本人の心もきっかけ一つで変わるもの

2014-09-08 23:45:58 | Weblog

 レコード・チャイナという中国人の各ブログを紹介するサイトがあります。

 日本人としてのひいき目もあるのでしょうが、最近やたら日本へ旅行して目からうろこが落ちた、という記事が多いように思います。

「嫌いだった日本へ行って、清潔でゴミがなくまちなかの風景や、困って声をかければ親切にしてくれる日本人の素養と民度を感じて日本が好きになった」という論調の記事です。

 まあ「話半分」と言いますから、確かにそうやって日本の社会を中国と比較してうらやましかったり、日本に学ぶべきだ、と考える人もいるのでしょうが、半分はそこまで思わずに飲んで食べてお土産を買って行く、という方も多いのだと思います。

 あまり浮かれずに舞い上がらずに、身の回りの手の届く範囲の社会に貢献していきましょう。

【中国の大学生、日本への旅行で「心を動かされた」と語る―中国メディア】
 http://www.recordchina.co.jp/a81764.html

       ◆   


 さて、そんな記事の一つに、『中国の大学生、日本への旅行で「心を動かされた」と語る』と題した記事がありました。

 その中で筆者は日本の社会では信号無視をする人がほとんどいないことやバスや地下鉄の中で大声で話す人もいなかった、と感想を述べています。

 そしてまちなかにゴミが落ちていることはなく、とても清潔に保たれていることの秘密について「管轄区域ごとに使用できるごみ袋や、ごみを出せる日時が決まっており、もしその通りに捨てなければ罰金を支払わなければならない」からと説明しています。

 

「(法律や条例で)罰せられるから」と言う前に、「お天道様に見られているから」という、自分にうそはつけないという道徳律が教育によって植え付けられているからゴミをポイ捨てしないのではないか、と思うのです。

 ところがこれも、1964年の東京オリンピックが始まる準備としての美化運動の全国的なうねりがあって、それ以降ゴミ問題への関心の高まりや浮浪者・変質者の取り締まりに繋がったというのですから、オリンピックは社会を変える大きなきっかけになるというわけです。

 安倍政権では、新東京オリンピックを契機に社会がもう一段レベルアップして、それがその後の日本を変えるきっかけにしたいということを強く願っています。

 そのために駅のバリアフリー化などを積極的に進めるなど、新しい社会に向けたインフラ整備なども大いに進めたい模様。

 
 中国の方が言うような「罰せられるから」ゴミをポイ捨てしないというのではなく、自己の中の道徳によってポイ捨てしない、と自信を持って言える様な社会でありたいものです。

 新東京オリンピック以降、日本の社会と日本人の心はどう変わるでしょうか。少子高齢化の解消につながるような自覚は芽生えるでしょうか。

 ヨソ者である外国人の見る日本社会の見方を、原動力にして日本をさらに住みやすくしたいものです。

コメント
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