朝から帯広市内で一仕事をこなしてから広尾町へと向かいました。
途中の帯広広尾自動車道では、最後から一つ手前の忠類ICから先が事故のため通行止めになっていましたが、忠類ICで高規格道路を下りて国道をひた走り。
どうしたことか、そこから広尾町までの30kmほどの間に2台の自損交通事故が発生していました。
一台は何の変哲もない直線道路で乗用車が路外の田んぼに飛び出してひっくり返っていたもので、もう一台はトラックが下り斜面で反対側車線に飛び込んでいたもの。
特に2台めの事故は、渋滞が起きていて地元の維持業者さんが交通整理をしてくれていた状況です。
年末あいさつで地元の道路維持の会社を訪ねて、「高規格も含めてここまでの間に3台も事故っていましたよ」と言うと、「このあたりで朝の5時くらいに雨が降ったんです。そこから急に気温が下がってブラックアイスバーンが発生して、それだけでなく各所で事故が多発しています」とのこと。
幕別でも飼料を積んだトラックが路外に転落して周辺の道路が通行止めになったそうで、まあブラックアイスバーンによる事故なのでしょう。
そう言われてみれば、確かに帯広広尾道を走っていても、濡れた路面でちょっとヒヤリとしたシーンがありました。
日常の運転の中でブラックアイスバーンは何度も経験しているはずの人たちがこれだけ事故になるのですから状況は予想を超えたものだったのでしょう。
私が走ったころは気温が上がっていたので助かっただけなのかもしれません。
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まさにこの時期、峠を走っていると濡れたように見える路面があるのですが、それがただ濡れているだけなのか、濡れて凍っているのかは見極めができません。
また路面にお日様が当たっているか日陰なのかでもずいぶん路面状況は違います。
乾いた路面がカーブした瞬間に日陰に入って凍っていたということはこの時期日常茶飯の出来事で、今回の出張でも怖い場面はありました。
自動車で凍った路面を走ってみて初めて、車体がカーブで左右にブレている感覚や、アクセルを踏んでいるのに車の速度が出ていないという感覚などを体験することになり、それがスリップ感覚として身に着くということでしょう。
ただそんな(ここまでは大丈夫)という自分なりの感覚も、あまりにもツルツルになったアイスバーンでは通用しなくて、それが事故につながってしまうことがあります。
そうした周辺の条件が自分の感覚を超えて自分の常識が通用しないときにこそ事故は発生します。
自分の「大丈夫だぁ」を過信せず、迷ったときは安全な操作に心がけましょう。
分からないから事故になる、分かっていても事故になる。
頼りになるのは経験ですが、それが頼りにならないのはその経験を超えるときがあるということ。
危機は自分のすぐ隣で手ぐすねを引いています。
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