北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

学びと真似び ~ それは伸びしろなのか

2022-07-12 23:25:02 | 釣りのはなし

 先週の土・日に参加した「十勝F.Fカレッジ&ツアー2022@ANDOOR」。

 気心の知れた友人たちと…というよりも、会えば気心が知れてしまうのがフライフィッシングなのかもしれません。

 実釣初日の土曜日、皆それぞれ4~5人のチームに分かれてそれぞれのポイントへ移動してゆく中、「小松さん、10時にKさんが十勝空港に到着するので、彼と合流してそれから好きなポイントに移動してください」という流れ。

「あ、あのう、僕はKさんに会ったことがないんだけど」
「あ、そうか。じゃあ、小松さんのウェーダースタイルの写真を撮って向こうに送るから、それなら向こうもわかるでしょ」

 そんなわけで、空港で私一人だけ釣りの格好をして来客を待つという始まりでした。

 到着した飛行機から降りてきたKさん、初めてお会いしますが到着ロビーのガラス越しにすぐに私に気づいてくれて、無事合流は成功。

 この日の十勝は気温23℃。

「なんか涼しいですね。東京を出るときはものすごく暑かったんですが」
「今日明日はこんな感じみたいですよ。さて、どこへ行きましょうか」

 釣りのポイントは先発のチームから「うちらのところが広いからこちらで一緒に始めましょう」という誘いがあり、そちらのポイントへ移動です。


 ポイントに着くと、まだフライ経験の浅い参加者へフライを遠くへ投げるキャストの練習をしている最中。

 水温も低くて「ウェーダーを履いていても長く水の中にいると寒いくらいだね」と、キャスト練習の講師が笑っています。

 そんななかに分け入らせてもらった初めてのポイント。 
 
 先行者の方が「あそこの先に一匹いるんですよ、ほらちょっと白くなったススキが二本並んで生えているところに」

 魚がそこにいるとわかっているのなら行きたい!

 何人かいがなかでも、「じゃ、私行かせてもらって良いですか?」とついしゃしゃり出てしまいました。

「できるだけ向こうの岸よりね」

 フライラインの先には、この日の朝に講師の一人の藤田さんが受講生全員にプレゼントしてくれた白い大き目のカディスのフライがついています。

「白、しかも大きい!」
「やっぱり見えないとだめなので大きいのが良いです、出ますよ」と教えられてのデカフライです。

 対岸の際となると投げすぎると草にからまるので手前から攻めたいところですが、距離を測りながらの3頭目。

 バシッと出た!お、うまくフッキングできた!

 ドキドキしながら慎重にラインを手繰ってランディングネットに納めることができて今回の一匹目をゲット。

 大きさからニジマスかと思いきや「あれ、これはヤマベですねえ、型もいいですね」と講師の堀さん。

 自分の中でもスマッシュヒットな一匹でした。


     ◆


 ところがそこからは苦戦の連続。

 一緒に行動したKさんは、そこここで「釣れました。でも小さいですよ、25㎝のニジマス」などと、ポンポン釣るのですが、私の方はなかなかかからない。

 主催者側の一人であるサトーさんからは、「Kさんの釣りをよく見てください。非常にソフィスティケートな釣りですから」と事前に言われていましたが、(なるほど、こういう洗練された釣りもあるんだ)という印象です。

 ラインがふわりと水面に落ちて、そのあとにポンポンとラインを出して長くフライを水面上で流します。

(あんな釣りはできないなあ)と思うのと、またフライも条件によってどんどん替えて、「フライをどんどん小さくしてみたら釣れました」というトライアルも確か。

 私の方はわずかに習ったようなことしかできなくて、やはりいろいろな人の釣りを見て、キャストの仕方にしてもフライのチョイスにしても、「学び=まねび」でいろいろな形をもっと身に付ける必要を痛感しました。

 やはり見たものの数、経験した数を重ねる年季なのでしょうね。

 学びと感動と出会いの二日間でした。

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