北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

昔ながらの札幌ラーメン~琴似「一平」

2009-08-04 23:31:46 | Weblog
 昨日行った札幌ラーメンのお店は「一平」さん。JR琴似駅からすぐの古いラーメン屋さんです。

 知人から「あそこは美味しいですよ」と言われてはいたものの、ラーメンの「美味い」は何しろ食べてみなくては分かりません。ちょうどチャンスがあったのでうちの奥さんと一緒に行ってみました。

    ※    ※    ※    ※

 味噌ラーメンと醤油ラーメンを注文して待つこと5分、出てきたラーメンは「お~、スープが透明だ」というのが第一印象。一口すすってみて、昔懐かしいラーメンの味がしました。

 最近の札幌ラーメンは白濁した豚骨がすっかり主流になってしまって、こういう昔ながらのラーメンはついぞ見かけなくなっていたのですが、こういうところで生きていたとは感動です。

 十分に堪能してから、ちょいとばかりお話を伺ってみました。

「こちらのラーメン屋さんはいつからご商売をされているんですか?」
「うちは30年になりますよ。昔は目の前の線路も高架じゃなくって目の前の地べたを走っていたもんです」

「スープが透明なのが懐かしかったんですが」
そう言うと、ご主人のラーメンに対する思いに火がついたようでした。
「私ゃね、昔自分が食べて美味しかったと思ったラーメンを作っているんです。最近の妙な豚骨ブームってなんだろうと思いますよ」

「こちらのスープは何で取っているんですか」
「もちろん豚の骨、豚骨です。でもね、出汁というのは一番出汁は透明で、二番、三番、四番、…とかなり取れる。で、何番も取ればどんどん濁ってくるものなんですよ。だからうちはスープを味わって欲しい。本当に一番出汁の豚骨スープはこんなに透明なのか、ってね」

「スープを味わうには塩ラーメンだ、と言いますけれど」
「それは本当ですよ。うちの塩ラーメンは、このスープにこの塩(塩の容器からスプーンですくって落として見せて)を入れるだけだもん。最近の白濁した豚骨は、見た目では味噌なんだか醤油なんだか塩なんだかもよく分からないでしょ。うちは見た目もはっきりしているからね」

「塩を頼めば良かったですね」
「いや、それはまた違います。お客さんが食べたいラーメンが一番ですから」

 ラーメンも美味しいけれど、ご主人の話も加わってセットになるとなお味わいが深い。

 「ラーメンセット」とはご飯が付いてこなくても、ご主人の話とのセットでも良いかも。

 場所はこちら。情報が古くて、今はラーメン一杯700円になっています。
 http://www.walkerplus.com/hokkaido/gourmet/DETAIL/V-HOKKA-1RTAI565/
 http://www.walkerplus.com/hokkaido/gourmet/DETAIL/V-HOKKA-1RTAI565/
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