札幌は最低気温が5℃と、寒い空気が流れ込んでいます。紅葉は昼夜の寒暖の差が大きいほど美しくなります。日中に作られる糖分が夜に赤くなる色素に変わるからです。
この秋はびしっと締まった紅葉を北海道の宝と思って楽しみましょう。
【高校のミニ同窓会】
私の出身高校は旭川なのですが、同じ同期の友の多くが既に札幌に出てきています。
そんななか、卒業時の3年生のクラス会を中心にした集まりが定期的に行われていて、次第にその輪がクラスを超えて同期卒業生に声を掛けるようになり、今夜は私にも声がかかったのでした。
そもそも私の時代の高校は45人学級×10クラスの一学年450人という規模でした。クラス換えは毎年あったのですが、さすがに450人もいるととても全員と知り合うことなど不可能です。
それが昨年の7月に高校の東京で開催される東京同窓会というのがあって、私たちの期が当番となりました。
声を掛けて中心となってくれた人たちの力量のお陰もあって、卒業後25年経った当番期として多くの友達が集まったのでした。
その時ですら、手伝いに来た多くの友達が高校在学中は一度も会ったことがなく、初めて会う人たちが多いことに驚きつつ、すぐに友達になれるだけの共通体験をしていたと言うことに気付いたのでした。
この年になって初めて会う人たちでもすぐに友達になれるだけの縁の種が既に蒔かれているのです。
それがもう全員四〇代後半という年齢ながら、会えば青春にフラッシュバックしてしまうのですから不思議です。昔かわいかった女性は今見てもかわいいですし、昔憧れていて声を掛けられなかった男子が今では平気で話せる存在になっています。
今回集まったのは十数人。なかには東京在住ながらわざわざこのために出張の日程を合わせてくれた友も二名。旭川からも参加してくれた友が三名。
どちらかというと女性優勢の場の雰囲気で、当然話題は「あの頃は○○が△△さんを好きだったんだよ~」という方向に流れがち。「お!ついにパンドラの箱が開く!おい、開け!前回にしろ!」「ちょっと、開けたら承知しないからね」という掛け合いでまた爆笑。
女性陣は今だに『乙女~ing(現在進行形の乙女)』なのです。
* * * *
男性陣は社会でも中堅を超えて、いよいよ後進の指導に当たり始める世代になりかけています。
職業も医者から金融関係、なかにはスポーツライターとしてぐんぐん名を上げている友もいます。
「この間は松井を追っかけてヤンキースの更衣室に入れたんだ。松井ももちろん、ジーターやランディ・ジョンソンの裸を目の当たりにしたよ。あいつらはやっぱりすごいな!」
友の感激がそのまま自分にも伝わってきます。
「俺は今、大学でもスポーツライターの経験を伝える講義を持っているんだけど、伝えていることは三つだけなのさ」
「三つってなんだい?」
「それはな、『準備』『現場』『視点』ということさ。どんなに優れたアスリートでも、突然大舞台に立つ訳じゃない。そのためには練習という周到な準備があってこそだ。それは我々も同じこと。常に準備を怠ってはいけないんだ」
「なるほどな」
「次が現場に立て、ということ。その場の雰囲気を自分のものにしなくてはだめだ。迫力がでないんだ」
「確かに。俺も徹底した現場主義と言って歩いているよ」
「三つ目がどういう視点に立つか、ということを常に意識しろと言うこと。同じものが右に立てば全部左に見えるし、左に立てば全部右に見えるんだ。今おまえはどの視点に立ってものを見ようとしているのか。それを常に意識しろと言っているのさ
「なるほど、まさに現場主義を貫いている君だからこその考え方だな。そういう話が聞ける学生は幸せだ」
歓声と嬌声の狭間でグラスを片手にこんな話が出来るのも、お互いに社会を経験して年を取ったせいかな。
友達という存在も、年を経るに従って次第に大きく成長することのようです。過去を懐かしみつつ、お互いを高め合うそんな存在でいたいものです。
「俺、おまえにだけは恥じない生き方をしようと思うよ」
友達。互いに恥じない人生を送る心の支え。
この秋はびしっと締まった紅葉を北海道の宝と思って楽しみましょう。
【高校のミニ同窓会】
私の出身高校は旭川なのですが、同じ同期の友の多くが既に札幌に出てきています。
そんななか、卒業時の3年生のクラス会を中心にした集まりが定期的に行われていて、次第にその輪がクラスを超えて同期卒業生に声を掛けるようになり、今夜は私にも声がかかったのでした。
そもそも私の時代の高校は45人学級×10クラスの一学年450人という規模でした。クラス換えは毎年あったのですが、さすがに450人もいるととても全員と知り合うことなど不可能です。
それが昨年の7月に高校の東京で開催される東京同窓会というのがあって、私たちの期が当番となりました。
声を掛けて中心となってくれた人たちの力量のお陰もあって、卒業後25年経った当番期として多くの友達が集まったのでした。
その時ですら、手伝いに来た多くの友達が高校在学中は一度も会ったことがなく、初めて会う人たちが多いことに驚きつつ、すぐに友達になれるだけの共通体験をしていたと言うことに気付いたのでした。
この年になって初めて会う人たちでもすぐに友達になれるだけの縁の種が既に蒔かれているのです。
それがもう全員四〇代後半という年齢ながら、会えば青春にフラッシュバックしてしまうのですから不思議です。昔かわいかった女性は今見てもかわいいですし、昔憧れていて声を掛けられなかった男子が今では平気で話せる存在になっています。
今回集まったのは十数人。なかには東京在住ながらわざわざこのために出張の日程を合わせてくれた友も二名。旭川からも参加してくれた友が三名。
どちらかというと女性優勢の場の雰囲気で、当然話題は「あの頃は○○が△△さんを好きだったんだよ~」という方向に流れがち。「お!ついにパンドラの箱が開く!おい、開け!前回にしろ!」「ちょっと、開けたら承知しないからね」という掛け合いでまた爆笑。
女性陣は今だに『乙女~ing(現在進行形の乙女)』なのです。
* * * *
男性陣は社会でも中堅を超えて、いよいよ後進の指導に当たり始める世代になりかけています。
職業も医者から金融関係、なかにはスポーツライターとしてぐんぐん名を上げている友もいます。
「この間は松井を追っかけてヤンキースの更衣室に入れたんだ。松井ももちろん、ジーターやランディ・ジョンソンの裸を目の当たりにしたよ。あいつらはやっぱりすごいな!」
友の感激がそのまま自分にも伝わってきます。
「俺は今、大学でもスポーツライターの経験を伝える講義を持っているんだけど、伝えていることは三つだけなのさ」
「三つってなんだい?」
「それはな、『準備』『現場』『視点』ということさ。どんなに優れたアスリートでも、突然大舞台に立つ訳じゃない。そのためには練習という周到な準備があってこそだ。それは我々も同じこと。常に準備を怠ってはいけないんだ」
「なるほどな」
「次が現場に立て、ということ。その場の雰囲気を自分のものにしなくてはだめだ。迫力がでないんだ」
「確かに。俺も徹底した現場主義と言って歩いているよ」
「三つ目がどういう視点に立つか、ということを常に意識しろと言うこと。同じものが右に立てば全部左に見えるし、左に立てば全部右に見えるんだ。今おまえはどの視点に立ってものを見ようとしているのか。それを常に意識しろと言っているのさ
「なるほど、まさに現場主義を貫いている君だからこその考え方だな。そういう話が聞ける学生は幸せだ」
歓声と嬌声の狭間でグラスを片手にこんな話が出来るのも、お互いに社会を経験して年を取ったせいかな。
友達という存在も、年を経るに従って次第に大きく成長することのようです。過去を懐かしみつつ、お互いを高め合うそんな存在でいたいものです。
「俺、おまえにだけは恥じない生き方をしようと思うよ」
友達。互いに恥じない人生を送る心の支え。
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