「ぶらっと!」ライターによる掛川ツーリングの二日目です。
昨夜泊まったならここの里キャンプ場では、今日は桜祭りが開かれます。盛りは過ぎたもののまだきれいな桜が残っていました。市役所の諸君の皆さんが自主的にうどんの販売をして賑わいに一役買うのだとか。こういう姿勢がとてもいいなあ。
天気も好天で、さぞ賑わうことでしょう。
※ ※ ※ ※
朝みんなで朝食を取った後、私は別行動でならここの里を離れて、昼食会場で蕎麦研究会に合流。今日の昼食は蕎麦研の手打ち蕎麦でおもてなしをするために、準備をするのです。
さて、せっかくのおもてなし。ただの手打ち蕎麦ではつまらないので、季節感を活かした蕎麦として「桜蕎麦」に挑戦することにしました。桜蕎麦とは、更科粉に桜餅に使う桜の葉の塩漬けを粉砕して練り込んでみるというものです。
私も噂に聞いたり、ネット上でやられているサイトを覗いたりしてみましたが自分自身で打つのは初めてなので勝手が分かりません。でも、なんでも挑戦する勇気が必要ですからね。
※ ※ ※ ※
記憶と記録を残す意味で少し写真を多用しながら様子をお知らせしましょう。
まず桜の葉は近所のお菓子屋さんに桜餅用のものを分けてもらいました。50枚が一束で160円とのこと。思いのほか安いものです。
実はこの場で袋を開けてみると、塩漬けの塩が多くてものすごくしょっぱいことに気がつきました。すこし塩抜きをしてみましたが、なかなか塩は抜けません。
ミキサーへ50枚全部を入れて細かくくだきます。できるだけ細かくしたかったのですが、一定の限界もあります。これを容器に移しておきます。水を換えたりして少しでも塩が抜けるようにしてみます。
さて、いよいよ蕎麦打ちの始まり。粉は更科粉なので熱湯を使ったりして蕎麦を打つのも田舎蕎麦よりは高度な技が要求されます。分量は更科粉が1kgに、つなぎの小麦粉を0.3kg入れます。いわゆる「外三(そとさん)」という割合です。二八よりはつなぎの量を多くしてつながりやすくしました。
玉にする直前に桜の葉を入れます。ここで少し食紅を入れてみました。桜の花びらをイメージしてほのかなピンク色にしようというのです。分量が分からずにいたら、お手伝いに来てくださっていた画家の女性から、「ほんの少しで良いと思いますよ」というアドバイスがあり、分量も適切なものになりました。打ち粉の白とは違う淡いピンク色が分かりますか。
さて、この玉をのすのですがこれが一苦労。少し水が多かったのと、桜の葉が入っているために生地のつながりが悪くて、端の方も真ん中も力無く割れて行きやすくなっています。時間をかけずに、薄さも追求せずに早さだけを求めて手早い作業に努めます。
生地はこんな感じ。自分としてはもう少し薄くしたいのですが限界です。
包丁を入れると案外良い調子で切れてくれます。あまり細すぎると茹でるときに切れそうなので、更科蕎麦としてはやや太めに切って行きます。
さていよいよ茹でです。食紅の分量がちょうど良くてほのかな桜色になりました。アドバイスをくださった女性画家の方からは「雅(みやび)な色が出ましたね」という感想が。まさにその表現が雅です。
盛りつけるとこんな感じ。
実際に食べてみると、葉の塩味が抜けずに面に塩味が残りました。汁をつけずに食べてもらうのがよいか、やはり葉の塩抜きをしてから使うのがよいのかは今後の課題です。そのままで水蕎麦で食べてもらうという趣向も案外面白いかも知れません。隣で仲間に茶そばを打ってもらったので、並べてみるとこんな感じです。随分色が違うものです。
さて、いろいろと反省点もありますが、初めてにしては上出来です。打っている最中は「駄目かも知れない」「桜散る…にならんように…」と悪いジョークを飛ばしながら作業していましたが、結果は「桜咲く!」合格です。
会食に参加してくださったぶらっとライターからも好評でした。
蕎麦研に、季節限定の変わり蕎麦として新しいレシピが加わりました。食べたい人はいますか~?
昨夜泊まったならここの里キャンプ場では、今日は桜祭りが開かれます。盛りは過ぎたもののまだきれいな桜が残っていました。市役所の諸君の皆さんが自主的にうどんの販売をして賑わいに一役買うのだとか。こういう姿勢がとてもいいなあ。
天気も好天で、さぞ賑わうことでしょう。
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朝みんなで朝食を取った後、私は別行動でならここの里を離れて、昼食会場で蕎麦研究会に合流。今日の昼食は蕎麦研の手打ち蕎麦でおもてなしをするために、準備をするのです。
さて、せっかくのおもてなし。ただの手打ち蕎麦ではつまらないので、季節感を活かした蕎麦として「桜蕎麦」に挑戦することにしました。桜蕎麦とは、更科粉に桜餅に使う桜の葉の塩漬けを粉砕して練り込んでみるというものです。
私も噂に聞いたり、ネット上でやられているサイトを覗いたりしてみましたが自分自身で打つのは初めてなので勝手が分かりません。でも、なんでも挑戦する勇気が必要ですからね。
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記憶と記録を残す意味で少し写真を多用しながら様子をお知らせしましょう。
まず桜の葉は近所のお菓子屋さんに桜餅用のものを分けてもらいました。50枚が一束で160円とのこと。思いのほか安いものです。
実はこの場で袋を開けてみると、塩漬けの塩が多くてものすごくしょっぱいことに気がつきました。すこし塩抜きをしてみましたが、なかなか塩は抜けません。
ミキサーへ50枚全部を入れて細かくくだきます。できるだけ細かくしたかったのですが、一定の限界もあります。これを容器に移しておきます。水を換えたりして少しでも塩が抜けるようにしてみます。
さて、いよいよ蕎麦打ちの始まり。粉は更科粉なので熱湯を使ったりして蕎麦を打つのも田舎蕎麦よりは高度な技が要求されます。分量は更科粉が1kgに、つなぎの小麦粉を0.3kg入れます。いわゆる「外三(そとさん)」という割合です。二八よりはつなぎの量を多くしてつながりやすくしました。
玉にする直前に桜の葉を入れます。ここで少し食紅を入れてみました。桜の花びらをイメージしてほのかなピンク色にしようというのです。分量が分からずにいたら、お手伝いに来てくださっていた画家の女性から、「ほんの少しで良いと思いますよ」というアドバイスがあり、分量も適切なものになりました。打ち粉の白とは違う淡いピンク色が分かりますか。
さて、この玉をのすのですがこれが一苦労。少し水が多かったのと、桜の葉が入っているために生地のつながりが悪くて、端の方も真ん中も力無く割れて行きやすくなっています。時間をかけずに、薄さも追求せずに早さだけを求めて手早い作業に努めます。
生地はこんな感じ。自分としてはもう少し薄くしたいのですが限界です。
包丁を入れると案外良い調子で切れてくれます。あまり細すぎると茹でるときに切れそうなので、更科蕎麦としてはやや太めに切って行きます。
さていよいよ茹でです。食紅の分量がちょうど良くてほのかな桜色になりました。アドバイスをくださった女性画家の方からは「雅(みやび)な色が出ましたね」という感想が。まさにその表現が雅です。
盛りつけるとこんな感じ。
実際に食べてみると、葉の塩味が抜けずに面に塩味が残りました。汁をつけずに食べてもらうのがよいか、やはり葉の塩抜きをしてから使うのがよいのかは今後の課題です。そのままで水蕎麦で食べてもらうという趣向も案外面白いかも知れません。隣で仲間に茶そばを打ってもらったので、並べてみるとこんな感じです。随分色が違うものです。
さて、いろいろと反省点もありますが、初めてにしては上出来です。打っている最中は「駄目かも知れない」「桜散る…にならんように…」と悪いジョークを飛ばしながら作業していましたが、結果は「桜咲く!」合格です。
会食に参加してくださったぶらっとライターからも好評でした。
蕎麦研に、季節限定の変わり蕎麦として新しいレシピが加わりました。食べたい人はいますか~?