北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

築地市場を見学する

2005-07-28 23:46:42 | Weblog
 今日から明日に掛けて一泊二日で東京出張。暑い東京で雪と氷を語るのです。

 今日は、
■築地市場を視察する の1本です。

【築地市場を視察する】
 今日は雪氷輸送システム調査の利用システム部門の会議を東京で行う事として、その前段で築地市場を見学するのである。

 ところで、築地といえばなんと言ってもまずは場外市場の食堂街でマグロ丼を食べたいものと、少し早めに築地に到着して良さそうなお店を物色。

 …と言ってもその数も半端ではないし、値段はどこでも大体同じなので適当なところでお店に入って空いているイスに座るとマグロいくら丼を注文。

 なるほど、ほいと出される丼のうまい事! 日本中のマグロがまずは東京へ来るというのだから無理もないか。これで800円が高いか安いかは感動の具合によるかも。
 私は十分に堪能しました。

    *   *   *   * 

 さて、築地市場である。


 東京の市場の歴史は、江戸に幕府を開いた徳川家康が場内の台所をまかなうために、現在の大阪市佃町から漁師たちを呼び寄せて、魚を幕府に納めさせる一方で、日本橋のたもとで売る事を許可したのが始まりとされているのだそうである。

 今では築地と言えば卸売市場の代名詞と言える存在になっているが、ここの敷地面積は約23haで、業務を始めたのは昭和10年2月とのこと。

 大正12年の関東大震災で民営市場が壊滅的に打撃を受けた事で、計画を前倒しして建設が進められたのだという。

 築地市場は、上からの図を見るとよく分かるのだが、建物がアルファベットのJの字のようにカーブしているのだが、これはなぜかというと、様々な品物の輸送に鉄道を想定していて、かつての新橋駅から引き込み線で貨車が着けるようにしたからなのだそうだ。(写真参照)

 ところが次第に物流が自動車になるにつれて、貨物列車による物流は少なくなり、今では引き込み線も廃止されすっかり車による荷の出し入れがされるようになっている。

 ところがそうなると元々車の動線計画がしっかりとなされていたわけではないので、いろいろと不都合も生じてきて、様々な要因はあるだろうけれど、都としては7年後の平成24年にはこの築地市場を閉鎖して、豊洲市場に移設する計画を進めているのだそうだ。

 早くしないと場外市場もどうなるのか分からない状態である。行くなら早めがよろしいようですよ。

    *   *   *   * 

 この日はさらにビルを水蓄熱冷房で行っている芝浦アークビルの見学も行った。

 夜間に水や氷を作って昼に建物内の冷房をするというのは電気利用のピークカットをする意味では有効だが、ヒートアイランド現象から見ると夜も都市を冷やさない形になるので、いただけないことになってしまう。

 都市に住むという利便が生む負の部分を解消しようと言うのはなかなかに難しいものだ。 


   
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