北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

今年は氷も柔らかい

2007-03-04 22:57:26 | Weblog
 そろそろ家の回りも春の準備。今年は早いね。

【雪割り開始】
 冬の終わりのこの時期は、家の前の道路で削りきれずに溜まった雪が氷と化しているものです。

 一体になって固まった氷はなかなかにしぶとくて、剣先スコップやつるはしを打ち込んでもなかなかけずることができません。

 しかし太陽が高くなり、気温が上がって来るにつれて、この氷の結束もゆるみ、端の方から次第に柔らかくなって行きます。

 そうした氷の弱みを狙って氷連合軍を細かく分断するのが雪割りです。

 もう二年間も雪氷輸送に携わっていて、そちらではいかに長く氷を溶かさずに保存するか、ということが重要な技術でしたが、雪割りはその逆。

 そこでのポイントは、「氷の表面積をコントロールすること」です。

 同じ量や重さの氷でも、大気に触れる表面積が大きければ大きいほど融けやすくなります。

 だから融かそうと思えば氷を砕いてやればよく、氷を保存しようと思えばできるだけ大気に触れる面積を小さくすればよいのです。

 雪氷輸送ではそのため土で地上にプールを作り、そこで氷を作ったらそのまま断熱材をかぶせ、後は雨が当たらないようにシートをかけるというやり方をとりました。
  
 結果は、極めて簡単な方法で秋口を越えて冬まで融けない、いわゆる万年氷ができあがったのでした。これは大きな実績です。


 逆に融かそうと思えば、端からこつこつと砕いて行けばよいのですが、今年の氷はもうこの時期で、一部に柔らかいところが見られて非常に弱々しくなっていました。

 スコップの一撃で端から10センチくらいずつがどんどんと離れて行きます。

 道行くご近所の人と会話をしても「感覚が一ヶ月早いですね」という印象を語る方が多くいます。

 交通量の多い道路は完全に乾いていますし、陽気もすっかり春めいてきました。

 年度の終わりも近くなりました。気を引き締めて参りましょう。
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