昨日の私のブログ「道路が傷んでいることに気が付く人が増えてきた」を読んだ、ある事情通の友人が連絡をくれました。
「ブログを見たけど、本当に僕も最近の道路が悪いと思っていましたよ」
「でしょう?どうしたら良いと思いますか?」
「やっぱり予算を投入して修繕しないといけないとは思いますよね。半年くらい前に本州の東北、北陸地域をドライブしたけれど、北海道よりもずっと舗装の状態が良いと思いました。つまりはそれだけ傷んだと思ったらすぐに修繕していると感じたもの」
「僕も、必要な予算をちゃんと投入しないと、今大丈夫でもどんどん傷んでいくところが増えるだけだと思いますよ」
「ただ多分道路管理者の側にお金がないんだと思いますよ」
「昔はあったのに、減らされたのが戻っていませんから」
そういうと、友人は「大きく減らされる方向に舵を切られたときがあったからね」と言います。
「それってどういうことですか?」
「ある年に、財務省から『予算って余ったら返しますか?』と訊かれたことがありました。ふつうはもっとやりたいことがあるので、他に回してしまって、予算は返しませんよね。そうしたら財務側が、『それならば、一番予算がかからなかった時を基準にしよう』と言い出して、予算が大きく削られたんです」
「へえ」
「そして、道路の維持予算や除雪もそうなんだけど、当初予算で足りなければ、補正や災害復旧費で必要な額は出す、という形になったんです。だからどこも、余裕をもって早めに対応するという事がしにくくなりました」
一見必要な額があれば、用は足りると思われがちですが、そもそも今の最低ラインでは不足しているというのが実情。
本来必要な額を投入しないから、物理的にどんどん道路は傷んでゆきます。
しかも地方部の業者さんでは、アスファルトプラントなども赤字基調なので、今の現状を維持することも難しくなってゆく。つまり、サステイナブル(=持続可能)な状態ではないという事です。
例えると、こういうこと。
お腹が空いたら、我慢できるくらいの食べ物をあげる。ただしその食べ物の量は体を維持するためには少なすぎるので、だんだん痩せてくる。
さて、飢えて死なないためにはどうするか。やっぱり必要なものは必要だ、と声を上げるしかないのでしょうね。
上げた声はどこかに届くのかな。
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