北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ネットは敵にも味方にもなれる

2018-03-02 21:28:56 | Weblog

 

 先日、道路管理の担当者と話をする機会があったのですが、「最近は、道路管理も大変なんです」と言っていました。
 
「まあとにかく大変なんでしょうが、特に最近の大変な話題は何ですか?」と訊くと、「先日福井県の国道8号線が大雪のために大渋滞が発生しました。
 
また時期を同じくして、首都高でも長時間の通行止めが発生しました。どちらも何台もの車が"立ち往生"をして、その解消に時間がかかりました。そのため、国土交通本省がこの"立ち往生"という単語にとても過敏になっているんです」と言います。
 
 2、3日前のことなので「もうすぐまた低気圧が来て北海道の天気があれそうですね」と言うと、「そうなんです。だからとても心配しています」とのこと。
 
「しかもですよ」
「しかも?なんですか?」
 
「最近は、ツイッター動画などのSNSで、現場にいる人が様々な事故やトラブルの状況をリアルタイムでネットにアップできるようになりました。そのため、道路管理者がまだ状況を把握する前に、リアルな状況を多く人たちがネットで知るという事になります」
「なるほど」
 
「なので、『事故があった』と通報をされて、道路管理者が現地について状況を把握する前に、『どうなっているんだ?』と問い合わせが来るようなこともあって、みんなピリピリしているんです」
 
 ネットで事象だけが飛び交うというのは、良いこともありますが、ネガティブな側面のあるのです。
 
「それは大変ですね。なにか対応策はあるんですか?」
「ええ、こうなると情報戦のような感じで、こちらもそれに負けないように、"今何が分かっていて、どう対応しようとしているか"という情報を流すことが求められます」
 
「なるほど、情報には情報で、というわけですか」
「はい、現状のうち分かったことも、それへの対応策を流すことで、我々の限界や苦労を知ってもらう事で、ピンチをチャンスに変えられると良いのですが」

 世の中は情報戦です。自分たちにネガティブな情報を浴びせられて、受け身に回るようであれば、こちらからの情報をどんどん提供して、こちら側への共感と信頼を得るしかありません。
 
 現代社会は、やるべき仕事を地道に静かに淡々とこなしているだけではダメで、より多くの第三者の共感と理解を得ることも大事な要素のようです。
 
 こちら側もネットを味方につけましょう。
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