北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

山奥の地域興し

2009-02-01 23:49:58 | Weblog
 土曜日は蕎麦の後に掛川でそのまま一泊しました。日曜日の掛川は朝から快晴です。

 今日は地元のNPO法人スローライフ掛川が市からの委託を受けて実施する原泉(はらいずみ)地区での地域興し実践活動を見学です。

 この地区は、長年地元にあった原泉小学校の生徒数がいよいよ少なくなり、昨年行われた議論で他の小学校との統合が決まったのでした。全国にもそうした過疎の地域は多いことでしょう。

 「学校は地域の太陽」と言われますが、その小学校がなくなってしまうことが決まって、いよいよ地域としてのありようを真剣に考える機運を盛り上げる必要に迫られています。

 そこで自分たちが地域を語るためにはまず自らが地域の資源、財産をもっと知る必要があるということから、NPOスローライフが提案した地域を知るために4つのプログラムを実践したのです。

 四つのプログラムとは、①地元の郷土食「芋汁」の新たなる展開の試み、②猪肉の料理提案、③川歩きによる景観資源の発掘、④地元の温泉を知るために市内の温泉巡り、という四つでした。

 

   *   *   *   *   *

 芋汁は普通、ダシとして鯖か椎茸が使われるのですが、今回はそれに加えて、鮎、アマゴ、シーチキンなどでも実験してみました。郷土食は伝統があるのでなかなか変えられないものですが、実験なので敢えていろいろなチャレンジができるのです。私は岩魚の芋汁の独特の風味が面白いと思いました。受け入れられるでしょうか。

 猪肉では、コロッケ、サラミ、焼肉、猪汁、デミグラスシチューなどに挑戦。「匂いがある」と言われる猪肉ですが、案外それほどのこともなくて、結構いけます。この猪肉、罠によって結構取れるのですが、それを食品にするにはまた許可や設備が必要なのでその辺がネック。でもその分、外ではなかなか味わえない地域性に繋がる可能性を秘めています。

 

 川歩きでは、歩いてきた後に撮った写真によるスライドショーを展開。地元の写真家の方が一緒に歩いてくださって、面白い風景やポイントとなる点景を教えてくれました。写真家による風景を切り取る視点は目からウロコです。

 最後の温泉巡りは、一日に三箇所の温泉を巡って入ってくるというもので、多分こんなイベントでもない限り絶対にしないことでしょう。しかしだからこそ、温泉同士の入り比べでその違いも明確に分かるというものです。入り比べたからこそ、地元の温泉の良さが分かるのです。
 参加者からは「従業員のおもてなしが良かった」という声もあって、気づいたことが次にきっと生かされることでしょう。

 この原泉地区は、私も掛川にいた頃にしょっちゅう声がかかって芋汁会に呼ばれたり、蕎麦を打ったりした地区でした。会に飛び入りで参加していたら「あれ~、どっかで見たことのある人だと思ったら、こままささんじゃないかね?」と声を掛けられて嬉しくなりました。

 地域興しのためには、もちろん地域の人たちが頑張らなくてはいけないわけですが、自分たちだけでやってもなんだか寂しいものになりがちです。その頑張りを、サポーターとして外部の人が一緒に参加して盛り上げるような応援があると、張り合いとやる気も出てくるというもの。

 たいした力にはなれないけれど、遊びに行って食材をご馳走になって、地元の人たちの話し相手になるという、そんなことからはじめることが大切なんです。

 地元の新聞の地方版でも大きく写真入で取り上げられていました。



 おや、記事の写真に見たことのある人が・・・。

 
  
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コママサ師匠! (じねんじょ)
2009-02-05 06:44:59
岩魚じゃなくって、鮎だに。
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おぉ~っと!いかん (管理人)
2009-02-06 00:10:30
 へい、直しておきました。すんまへん。
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コママサ師匠2! (じねんじょ)
2009-02-06 00:25:39
やいやい、まだ岩魚って書いてあるとこがあるに!
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