今日から明日にかけては北見~網走方面の出張です。
途中の天気は超快晴で、空の広い北海道らしい風景が広がっていました。
一仕事を終えて今日は網走市内で一泊。
コロナも収まりつつあるので、網走市内の居酒屋さん「あみさい」へGO!です。
こちらの「あみさい」さんは、居酒屋にしてはちょっと洒落た小料理が出されるので、網走に来るたびに訪れるお店なのですが、今日はちょっと面白そうなお酒のポスターが貼ってありました。
その名も「から酒」。
フグなどのヒレを干して焼いたものにお酒を注ぐのは「ひれ酒」ですが、こちらで進められたのは「ひれ酒」ならぬ「から酒」。
「から酒」の「から」はカニの殻のことで、特に「いばらがに」の殻を焼いて香ばしくしたものにお酒を注ぐのが網走の「から酒」ということなのだそう。
私は飲まなかったのですが、一つ注文した同僚は「カニの味がしますね。これは美味しい!」と大絶賛。
今網走では「西のひれ酒、東のから酒」として売り出し中とのことで、網走を訪れたらぜひこれが頼める飲食店を探してみてください。
ところが飲んでいるうちに不思議な事に気がつきました。
「から酒はいばらがにの殻と言っているのに、このお店のメニューの中には『いばらがに』を出すメニューがないですね」
「あれー、本当ですねえ。ちょっとお店の方に訊いてみましょうか」
そこでなぜいばらがにのメニューがないのかと訊いてみると、答えは何と「はい、殻だけ買ってそれを使っているんです」とのこと。
「殻だけ?身はどうしたんですか?」
「実はこの殻を売っているのは水産加工の会社の方で、いばらがにの身は自分たちで加工して売っているんですが、殻がどうしても出るのでそれに商品価値をつけるためにから酒の原料として、殻だけを売っているんです」
「へえ、ではなぜいばらがに難でしょう?ほかのカニでもいいんじゃないですか」
「ほかのカニの殻でも良いのですが、いばらがには網走特産ということで、他のカニの殻はほかでも楽しめますが、いばらがにの殻が楽しめるのは網走だけ、ということなんです」
聞けば、網走の文化酒として売り出し中とのことで、地元の特産物を上手に利用した取り組みだと感心しました。
帰り際にご亭主に「同僚がから酒を大いに気に入ったみたいです。これはいいですね」と言うと、「次回はもう一つの"から酒"をお出ししますよ。お酒の入れ物だけなんですが、"カラの酒"ということで」
「それじゃお金は払えないね(爆)」
夜の楽しみが少しずつ戻ってきているようです。
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