北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

手打ちそばの会の3年ぶりに開催された総会

2023-04-16 21:52:26 | 蕎麦打ち

 

 参加している手打ちそば愛好会の総会が砂川市で開催されて出席してきました。

 コロナのせいで過去2年間の総会は書面による開催となり、また各種のイベントも過去3年間にわたり開催されませんでした。

 3年ぶりの総会という事で、会長や役員の皆さんなど懐かしい人たちに会えると思っての参加でしたが、3年ぶりに会う皆さんは予想以上に老け込んで見えました(笑)。

 昔は紙の黒かった人がすっかり白髪になっていたり、しわも増えて年寄りになった感じ。

 もちろん私も3年前に比べると格段に歳を取った感じになっているのですから当たり前なのですが。

 総会の冒頭では、この1年間に亡くなった物故者4名に対する黙とうから始まりました。

 会員は、番号で言うと400番台の人までいるのですが、中抜けの数字も多くて今では実質の会員数は84名だそうです。

 やはり寂しくなりました。


      ◆


 特にショックだったのは、蕎麦イベントの度に一緒に天ぷらを揚げてくれた先輩が退会されていたこと。

「いつもお世話になっていた◆◆さんはどうされたんですか?」
「ああ、あの人はもう年で車の運転ができないから参加できないって言ってきましたよ、寂しいね」

 イベントではエビ天を二日で400匹揚げるという大変な役回りを一緒に演じて、エビ天の準備から揚げ方までを丁寧に教えてくれた先輩でした。

 こうやって一人ずつ年上の先輩がいなくなってゆくのかと思うと寂しい限りです。

 大体が年上だろうな、とは思う先輩の皆さんの年齢を聞いてみると、いつも精力的に参加してくださる方でも大抵が70歳代半ばです。

「今年で75歳になります。後期高齢者ですよ(笑)」と笑っていますが、さてあと何年参加してくださるものか。

 
 そして案外この会がすごいなと思うのは女性が多いことです。

 それも大概は私と同世代か年上の皆さんなのですが、皆さん蕎麦は立派に打つ打ち手でもあります。

 それでいて主婦の方が多いので、イベントでは配膳や片付けなどにも大活躍。

 女性が多いのがまだ救いです。


      ◆


 会議では、今年の各種蕎麦イベントには積極的に参加してゆく方針が確認されましたが、各種イベント自体がまだ実行委員会をこれから開催するというところが多く、もしかしたら開催されないイベントもあるかもしれません。

 それも自治体に職員の高齢化や予算の問題など、イベントをやるだけの力がなくなってきているからです。

「幌加内の新そば祭りもだんだん大変になってきた感じだものね」

 以前の幌加内町は、町長自らが高名な蕎麦打ちだったときがあって、そういう時代は町を挙げて蕎麦イベントに力が入っていたものですが、代替わりすると共に過疎化や高齢化など、良くなる要素はありません。

 この手の会も少子化で若い人たちがなかなか入ってこないのが悩みの種。

 手打ちそばの文化はどのようなことになってゆくでしょうか。


      ◆


 さて、手打ちそばの会の総会と言えばつきものなのが総会後の蕎麦の試食会です。

 名人クラスが事前に2種類の蕎麦粉で打ち分けた蕎麦の味比べをします。

 今回は、ぼたん種という有名の蕎麦を石臼挽きしたものと、甘皮を少し入れてロール挽きで作った粉の二種類。

 石臼挽きはコシが強く、一方ロール挽きでも甘皮が入ると蕎麦らしい風味が際立ってどちらも美味い。


                      【石臼挽き】

 


                      【ロール挽き】

 冷かけの蕎麦を4杯もいただいて大満足。この味をイベントでもぜひ食べてもらいたいものです。

コメント
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