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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

それはナイショです

2016-03-23 23:56:45 | Weblog

 まさに年度の終わり目が近づいて、この四月に退職したり転勤で他の部所へ移る人たちへの送別会が開かれました。

 稚内での経験をこれからの人生に生かしてほしいと思います。


 今日は宴会のダブルヘッダーで、送別会の次に宗谷地域の観光を考える有志たちと一杯やりました。

 テーマは「どうやったら宗谷地域の観光が活性化するか」というもので、まあざっくばらんな会合です。

 するとホテルに努めている人が、「そういえば、この地域でのワカサギ釣りが楽しいというお客さんがいましてね。『それはいいですね、ぜひどこで釣れるかをブログなどでご紹介してください』と言ったんですが、答えは『いえいえ、そんなのを書いたら自分のポイントが取られてしまいますからねえ。ナイショです(笑)』と言われました」と言いました。

「うーん、魚釣りは自分で独占したいポイントがありますからね。場所はともかく、"宗谷での釣りは楽しい"と言ってくれれば良いのでしょうけれど」

 
 すると今度は別な人が「東京から飛行機で来る仲間で、お昼の便で稚内空港へ到着して午後に近くのゴルフ場でワンラウンドを楽しみ、翌日は早朝からワンラウンドをして午後の飛行機で東京へ帰るという人がいたんです」と言い出しました。

「いいですねえ、飛行機で宗谷ならではの楽しみ方じゃないですか。それももっと広めてもらえばいいのに」
「ところが、『仲間に知れると妬まれるからナイショなんです』って言うんです。ホントに広めてほしいですよ」


       ◆ 


 さらに最後の一人がこう言いだしました。

「昔、九州の温泉観光地で活躍している方の知己を得て稚内にお招きしたんです。そしてその方にとっては初めてこの地域を見てもらったんですが、『いやあ、良いところだね』と大好評でした。ところがその後でこう言われてしまいました」
「なんです?」

「『あなたたちは、地域の日本人の観光客が減っている分をインバウンドで補いたいと思っているでしょう』って言われたんです。図星…かな(笑)そうしたらさらに、『日本人がたくさん来るようになったらもう一回私を呼んでください。そうしたら次にもう一つ教えてあげるから。それまではナイショだな』ですって」
「その次の話は聞けていないんですか」

「ええ、残念ながら。まずは日本人の観光客を増やさないといけません」


       ◆  


 私が思う魅力的で行きたくなる土地とは、「地域の人たちの楽しむ量」×「その情報の発信量」の面積が大きいところではないかと思っています。

 そもそも地域には多様な楽しみのタネがどれだけあってそれを皆はどれだけ楽しい思いをしているのか。そしてどれだけ楽しいことがあるのかをどれだけ発信して知らせようとしているのか。

 地元に長くいると楽しいことも楽しくなくなってしまったりしますが、それを新鮮に感じ続けて、楽しみを追求しようということです。

 わがまちならではの楽しみ方って何がありますか。それを探したら自らが楽しむことです。

 ナイショはできるだけ少なくしましょうね。
 

コメント
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