北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

怖くて入れなかった結界

2015-04-11 18:33:48 | Weblog

 快晴で温かい朝となりました。

 今日は部下である二人の次長と共に市内の北門神社へ安全祈願の参拝をしてきました。

「新しい土地に転勤したら必ず地域一番の神社へ挨拶に行きなさい」というのはかつての建設省時代の上司に教えられたことでした。

「我々公共事業に携わる者は、その土地を削り木を切って小さな命とその棲みかを奪わなくては仕事ができない。そのことを肝に銘じながら地域のお宮さんに挨拶に行くものだ」と教わったのです。

 とても良い話だと思って、それいらい実践していることの一つですが、今日はそのことと併せて管内の安全祈願と職場の安全祈願をしてきました。

 稚内総鎮守である北門神社は市内旧市街地の高台の地にあります。

 御由緒としては、元々宗谷岬で松前藩の場所請負人として地域経営に当たった村山傳兵衛(むらやまでんべい)が人心安寧と北方敬語の守護神として伊勢の皇大神宮を勧進し、天明五(1785)年にかの地に小社を建立し宗谷大神宮と称したことが創祀と伝えられています。

 それが明治期になって、現在の稚内の地に社を移し名前も北門神社と変えて今日に至っています。

 ちなみに村山傳兵衛は能登の国出身で、早くから松前に土着し特に宗谷において誠心誠意地域経営に当たりました。北海道神宮境内にある開拓神社三十七柱の一柱としても祀られているとのことです。


        ◆  


 実はこの神社には八歳まで稚内に住んでいた時のある思い出があります。それは、親にこの神社へ連れてきてもらったときに、階段の前の狛犬が怖くて境内に入れなかったということ。

「何か悪いものでも憑いていて、結界に入れなかったのかなあ」と今では笑い話ですが、今日は無事にお参りができてこの階段を下りてくることができました。

 管内安全、職場の安全祈願と共に、心のどこかに引っかかっていた果たせなかった想いを実現できて清々しい一日となりました。


     【これがかつて怖くて入れなかった狛犬さんたち】

コメント
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