北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道の機械力の衰退

2013-04-02 22:08:30 | Weblog

 札幌での生活が始まりました。

 釧路では市役所まで徒歩で8分という至近の距離にすんでいたために、事実上通勤時間というものがほとんどありませんでした。

 札幌では家を出てから職場まで約1時間ほどかかります。

 近いほうなのかもしれませんが、今までのことを考えると慣れるまでは負担に感じます。

 もっとも、家路の途中に本屋さんや電気屋があるのは便利で、そのあたりに都会が感じられます。


   ◆   

 
 さて、今度のお仕事は全道の開発局の除雪機械やポンプなどの設備、ならびに電気通信機器の取りまとめや発注関係が主な業務。

 そもそも様々な公共事業関係予算は合理化の求めに応じて全体の額が減りつつあり、なかでも目立たない維持修繕関係や機器の更新などの予算は年々歳々減り続けています。

 除雪なども、民間企業でも除雪機械を所有するところが減ってきて、発注者側が買ってこれを貸与するという官貸という形が増えています。

 除雪業務を請け負うことも、ビジネスとしての利益はほとんど出ず、おまけに必死で作業をしても苦情電話が殺到して感謝もされないというのでは、本当ならばやめたいと思っている業者さんもかなりいるはず。

 これでは将来にわたって健全に地域を守る力が維持されません。

 今日、エゾシカを駆除しようにもハンターが不足しているように、除雪したくても機械を操縦するオペレーターも少なくなる一方の"絶滅危惧種"と言われる様になるかもしれません。

 どこまでは耐えられて、どこからが耐えられなくなるのか、という答えのなかなかでない問題です。

 これもまた多くの人の関心を寄せてもらわないといけないテーマのようです。

 どうやら私がここへ来た意味は、このあたりの情報発信ということでしょうか。

 まずは情報収集から、ですかね。

 
 【写真は開発局広報誌『開発グラフ』より】

コメント
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