全国高専ロボットコンテスト2012の北海道地区大会が釧路の国際交流センターで開かれた。
道内には釧路の外、旭川、苫小牧、函館と全部で四つの高専がありますが、この四つの都市で毎年持ち回りで開催されるこの大会、オリンピックのある年は釧路の番だ。
試合は各高専からA、Bの2チーム出場で、8チームによるトーナメント形式だが、一発勝負なので会場には緊張感がある。
【挨拶は釧路高専岸校長先生】
※ ※ ※ ※ ※
今年の競技課題は『ベスト・ペット』とのことで、勝負は壁に用意された3×3の9つの穴にボールを拾って入れるというもの。
【これが今回のゴールだ】
1個1点だが、ボールの中にはレインボーボールがあって、これを壁の穴のレインボーゴールにいれると4点というボーナスがもらえる。
そして今年の大会最大の目玉は、今回はロボットを操作するのにコントローラーを使わないことだ。
コントローラーを使わずにロボットを動かすためにはロボットに何らかのセンサーをつけて、ロボットの近くで人間がなんらかの合図を発して操作しなくてはならない。
そのあたりのロボット操作と、9つの穴にボールを入れる装置には各チームの工夫があって、そこでいろいろな戦略をもったロボットが登場する余地がある。
手をかざすと反応するセンサーや、バーコードを見せる、高い音の笛の音を聞かせるなど、実に多様なアイディアが満載で、これぞまさにアイディア対決だ。
ボールはロボットの伴走者が拾ってロボットに持たせることができるが、ボールをもらった時にはペットらしい可愛げのある反応をすることも要求されていて、このあたりは遊びの要素も十分にある。
試合は三分一本勝負で、同点の場合は審査員の旗判定というルールだが、実際に始まってみると、昨日まで動いていたロボットが無情にも故障して動かないというアクシデントが続出だった。
【釧路のマリタン号もトラブルに見舞われて敗退、残念】
あまりに練習をしすぎたためにチェーンのテンションをかけていたネジがこのタイミングで緩むなど、考えもしないトラブルが起きるので一発勝負は恐ろしい。
しかしこれも将来宇宙など壊れても直しに行けないような場所で活躍するロボットなどを考えるときの留意点なのだろう。
全てはモノづくりに繋がっている。
※ ※ ※ ※ ※
さて勝負の方だが、これは旭川高専Aチームの「九尾」という名のロボットが他を圧倒した。
このロボットは、同伴者が玉を拾うときに既にレインボーボールをレインボーゴールの場所にセットし、九本の強力な風圧で伸びる釣竿によってゴールへ実に正確にボールを送り込む。
他のロボットが、打ちだしたり放り投げるようにして正確さを欠くのに対して、ロボットを正確に打ち出す位置にさえ置くことができれば、ゴールのサイズどおりにセットされた竿が完璧にボールを送り込むのだ。
【まさに瞬殺だ】
試合時間が3分間あるのに、九尾は全ゴールに完璧にボールを放り込むのにわずか40秒から50秒しかかからない。
何しろ低重心で安定していながら移動が速く、練習では最速で32秒でフィニッシュまで持ち込んだことがあるそうだ。全国でも極めて有望なロボットであることは間違いない。全国レベルと言って間違いないだろう。
【実に早く正確だ】
【試合開始からわずか6秒でここまで移動できる】
さて、今日の試合の結果、全国大会への出場は優勝した旭川高専Aチームの「九尾」とともに、審査員推薦で函館高専Aチームの「すとらイカー'S」が選ばれた。
今日の試合の模様は11月23日にNHKで放映され、また全国大会は11月25日に東京の両国国技館で開催されるそうだ。
旭川高専はかつて全国制覇を2度行っている強豪だ。
出場両チームの全国大会での検討を大いに期待したい。
道内には釧路の外、旭川、苫小牧、函館と全部で四つの高専がありますが、この四つの都市で毎年持ち回りで開催されるこの大会、オリンピックのある年は釧路の番だ。
試合は各高専からA、Bの2チーム出場で、8チームによるトーナメント形式だが、一発勝負なので会場には緊張感がある。
【挨拶は釧路高専岸校長先生】
※ ※ ※ ※ ※
今年の競技課題は『ベスト・ペット』とのことで、勝負は壁に用意された3×3の9つの穴にボールを拾って入れるというもの。
【これが今回のゴールだ】
1個1点だが、ボールの中にはレインボーボールがあって、これを壁の穴のレインボーゴールにいれると4点というボーナスがもらえる。
そして今年の大会最大の目玉は、今回はロボットを操作するのにコントローラーを使わないことだ。
コントローラーを使わずにロボットを動かすためにはロボットに何らかのセンサーをつけて、ロボットの近くで人間がなんらかの合図を発して操作しなくてはならない。
そのあたりのロボット操作と、9つの穴にボールを入れる装置には各チームの工夫があって、そこでいろいろな戦略をもったロボットが登場する余地がある。
手をかざすと反応するセンサーや、バーコードを見せる、高い音の笛の音を聞かせるなど、実に多様なアイディアが満載で、これぞまさにアイディア対決だ。
ボールはロボットの伴走者が拾ってロボットに持たせることができるが、ボールをもらった時にはペットらしい可愛げのある反応をすることも要求されていて、このあたりは遊びの要素も十分にある。
試合は三分一本勝負で、同点の場合は審査員の旗判定というルールだが、実際に始まってみると、昨日まで動いていたロボットが無情にも故障して動かないというアクシデントが続出だった。
【釧路のマリタン号もトラブルに見舞われて敗退、残念】
あまりに練習をしすぎたためにチェーンのテンションをかけていたネジがこのタイミングで緩むなど、考えもしないトラブルが起きるので一発勝負は恐ろしい。
しかしこれも将来宇宙など壊れても直しに行けないような場所で活躍するロボットなどを考えるときの留意点なのだろう。
全てはモノづくりに繋がっている。
※ ※ ※ ※ ※
さて勝負の方だが、これは旭川高専Aチームの「九尾」という名のロボットが他を圧倒した。
このロボットは、同伴者が玉を拾うときに既にレインボーボールをレインボーゴールの場所にセットし、九本の強力な風圧で伸びる釣竿によってゴールへ実に正確にボールを送り込む。
他のロボットが、打ちだしたり放り投げるようにして正確さを欠くのに対して、ロボットを正確に打ち出す位置にさえ置くことができれば、ゴールのサイズどおりにセットされた竿が完璧にボールを送り込むのだ。
【まさに瞬殺だ】
試合時間が3分間あるのに、九尾は全ゴールに完璧にボールを放り込むのにわずか40秒から50秒しかかからない。
何しろ低重心で安定していながら移動が速く、練習では最速で32秒でフィニッシュまで持ち込んだことがあるそうだ。全国でも極めて有望なロボットであることは間違いない。全国レベルと言って間違いないだろう。
【実に早く正確だ】
【試合開始からわずか6秒でここまで移動できる】
さて、今日の試合の結果、全国大会への出場は優勝した旭川高専Aチームの「九尾」とともに、審査員推薦で函館高専Aチームの「すとらイカー'S」が選ばれた。
今日の試合の模様は11月23日にNHKで放映され、また全国大会は11月25日に東京の両国国技館で開催されるそうだ。
旭川高専はかつて全国制覇を2度行っている強豪だ。
出場両チームの全国大会での検討を大いに期待したい。