北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

阿寒湖で本格的な釣りをする

2012-10-27 23:19:41 | Weblog
 この週末、道東の天気予報は概ね良好。

 普段はなかなか会えない湖畔の釣りの師匠もこの週末は湖畔にいるとのことで、気持ちは完全に紅葉と釣りモードに移行。

 慌てて連絡したレンタカー屋には最後の一台が残っていて助かった。

 午前中に一つあった挨拶の仕事を終えてから、ワゴンRは軽快に北上する。


  ◆   ◆   ◆


 あまりに天気がよいので、まずは阿寒湖畔を越えて少し足を伸ばし、雌阿寒岳をぐるりと回りオンネトーの紅葉の様子を見てきた。

 さすがに紅葉の時期はもう終わりかけに近く、山には赤よりも黄色が目立っている。


 【緑色の湖が印象的だ】


 ドライブをしていると夏の盛りはどこを見ても緑の森が続くが、秋になると赤くなったり黄色くなったり、それでも緑のまま頑張っていたり、木々の個性が際だってくる。

 俳句の季語には「山」に関するものがあって、春は「山笑う」というのだが、秋は「山粧う」と書いて「やまよそおう」と読む。

 何とも私的な表現ではないか。日本人の自然を見る目の細やかさを誇らしく思うのである。


    ※    ※    ※    ※


 ようやく昼過ぎに阿寒湖畔に到着して、そこからはすぐに着替えて一気に釣りモードに頭を切り換える。

 湖畔のM師匠の手引きで、阿寒湖の右下にある大島まで渡船で渡りそこで釣りをしようと言うのだ。


 【船で湖を移動する】


 狙いはアメマスまたはニジマス。

 世界の湖で、これくらい小さな湖なのに魚の生息密度が高い上に一匹が80センチクラスにまで成長する湖というのは極めて稀なのだそうだ。

 それだけ餌の環境が良いとも言えるのだが、とにかく心底大物釣りが楽しめるというのが阿寒湖の釣りの最大の魅力なのだ。


  ◆   ◆   ◆


 今回は特性のワカサギフライを使って挑戦する。


 【小魚を釣ったわけではない。これがニセの小魚フライ】



 冷凍ワカサギを撒き餌すると、立っている回りがにわかに慌ただしくなって、そこかしこで魚のライズが始まる。

 中には竿の届くような範囲で捲かれたワカサギを食う物まで出てくるほどだ。

 さて、爆釣!…といいたいところだが、そこからがどうにも調子が悪い。

 どうやら群れで近づいているのはアメマスのようだが、彼らは実にシビアで、捲かれた本物のワカサギとニセのワカサギフライをしっかりと見極めているようで、こちらのどのフライにもかからない。

 回りでこれだけ魚のライジングショーを見せてもらいながらかからないというのは、師匠も「やっぱりアメマスは見極めるなあ…」と言葉少な。


 【魚が来ない…】


「ニジマスだったら一発でかかるんだけどな。彼らは何も考えないからね(笑)」なんだそうだが、とにかく難しい釣りになった。

「取れるのは写真だけだね(笑)」
「写真が多い時は釣れていないって事ですね(笑)」


 【取れるのは夕焼けの阿寒湖の良い写真だけだった】


 風向きの関係でニジマスのベストポイントへ行けなかったのが残念だが、師匠ともじっくりと釣りの話ができたり、同内外から来ている同宿の皆さんとも友達になることができた。

 地域の人材の話をじっくり聞くことだって地域の宝の再認識だ。

 もっと隣の人と話そうよ。自分の知らないことを知っている人は皆自分にとってはありがたい存在なのだ。

 よし、釣りの理論は頭に入った!明日こそは捲土重来を図って、魚たちの顔を見てやりたいものだ。 
コメント (2)
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