今日も朝から霧のような小雨が降って、すっきりしないのである。あ゛ー、もういや!
さて、ただいま「掛川奮闘記」から「北の心の開拓記」ブログへの移行推進運動中です。こちらへの移行をよろしくお願いします。
さて今日は、
■北海道観光サミット の1本です。
【北海道観光サミット】
北海道観光を、関係する多くの機関に呼びかけて一体的に推進しようと、高橋はるみ北海道知事の呼びかけで各機関のトップが集まって、北海道観光サミットが開催された。
開催場所は道庁赤レンガの建物で、小雨がぱらついているのが残念だが、なるほど観光を語るには風情があってぴったりである。
観光サミットへの参加者は、高橋はるみ北海道知事、吉田北海道開発局長、内山北海道経済産業局長、上田札幌市長、南山道経連会長、高向道商連会頭、坂本北海道JR会長、我孫子道観光連盟会長、上野北海道市長会会長(登別市長)というそうそうたる皆さん。
なお、当初予定されていた伊藤北海道運輸局長は急遽別件が入ったとのことで、残念ながらご欠席であった。
知事が述べる、今回のサミットの趣旨は、「これまで観光分野に関わって事業を展開してきた行政機関や民間団体等のトップが一堂に会して、観光に関する戦略や施策の方向性を議論し、課題の認識や目的の共有化を図り、連携して効果的な取り組みを推進することを目的とする」というものである。
その認識としては「北海道はこれまで豊かな観光資源を生かし、有数の観光地として成長してきた。しかし激化する観光地間の競争に打ち勝って、北海道観光が今後一層発展していくためには、観光にかかる地域の基盤を整備し、多様で個性的な観光の魅力を高め、事業者のイノベーションを促進し、ホスピタリティあふれる観光地を形成していくことが不可欠である」というものである。
知事からは問題提起として、食と観光に関する思いを述べられたが、開発局に期待する点として「開発局さんではシーニック・バイウェイをおやりになられていますが、こういう取り組みへの期待は大きい…」という趣旨の発言がありました。
これは事前の予定のシナリオにはなかったもので、一応知事の頭の中にもシーニック・バイウェイという単語が入っているようだ。
* * * *
続いて参加者一人一人から、それぞれの機関を代表しての言葉をいただいた。
我が親分、吉田局長は二番目の発言で、「北海道観光における開発局の役割は、高規格道路ネットワークなど基盤を整備することと、基盤整備を通じた地域づくり」と決意表明。
「シーニック・バイウェイ北海道では、道をきっかけに『美しい景観作り』、『活力ある地域づくり』、『魅力ある観光空間づくり』を総合的に進めていくこととしていること」や「道の駅の情報発信」、「わが村は美しく運動」などについても触れていただきました。
開発局がこの2月から始めた若手を集めた懇談会である「北海道夢未来懇談会」では、ある方から商売のコツとして「客をリピーターに、ヘビーユーザーに、そして熱狂的ファンにすること」という言葉が出され、これこそ観光にも当てはまると思った、とエピソードも添えられました。
開発局としても、できる範囲で関係機関と連携しながら取り組んで行きたい、という決意のほどが示されました。
* * * *
並み居るトップの中ではJR北海道の坂本会長のコメントが印象的であった。
「JRでも四つの取り組みをしています。①観光地のブランド化、②既存の観光地に付加価値をつけること、③東北との連携、④海外からの観光客対策」である。
「『観光客』と、来道者を十把一絡げに扱うのが問題で、実は観光客一人一人は多様な存在である」
「こちらから、あれをやる、これをやる、という対策は多いが、そもそも来る人の気持ちを汲み取る努力が不足しているのではないか」
「多くの人の意見を聞くと、『首都圏において北海道は露出が少ない』と言われる。観光客の嗜好は周遊型から目的型に移行しているのに行った先に付加価値がつけられていない」
「情報発信が遅い。旭山動物園は有名だが、もう『旭川は旭山動物園だけ』と言われる」
「自然とカニが前面に出る観光には飽きた」
…と北海道観光の現状にはかなり厳しいものがある。
* * * *
ところがこれに対して正反対の姿を示しているのが沖縄なのだそうだ。
すなわち、「医療地・保養地」としてのイメージの確立で、リピーターは60%に及ぶというし、「ちゅらさん」による露出も見事だし、食材もオリジナリティがある。
北海道もこれくらいの差別化を図るべし、というのが坂本会長のメッセージである。心すべし。
* * * *
また道経連の南山会長からも、「過去二年間来道刊行者数が減少していて、これが一過性なのかトレンドなのかが問題だ」
「観光は北海道振興の柱にしなければ【ならない】のにそうなっていない根本的問題は何なのか」
「認識を改めなくてはならないのは、①我々は観光地間の競争にさらされているという現実、②観光客の目は世界を見て肥えてきている」
「我々はホンモノを提供してきたのか?もてなしの心をもっているか?景観の調和を作ってきたのか?皆でそれを作り上げているか?単なる『情報提供』ではなくて、旅行者に役立つ情報を提供しているか?」
「心と知恵の組み合わせで乗り越えて行かなくてはならないのです」
南山会長は小柄な方なのだが、なかなか言葉に迫力がある。
敢えて二宮尊徳風に言えば、「いいことは多くの聖人君子が言い尽くした。我はただ実践あるのみ」ということかな。
迫力を出して、北海道観光王国を実現したいものである。
さて、ただいま「掛川奮闘記」から「北の心の開拓記」ブログへの移行推進運動中です。こちらへの移行をよろしくお願いします。
さて今日は、
■北海道観光サミット の1本です。
【北海道観光サミット】
北海道観光を、関係する多くの機関に呼びかけて一体的に推進しようと、高橋はるみ北海道知事の呼びかけで各機関のトップが集まって、北海道観光サミットが開催された。
開催場所は道庁赤レンガの建物で、小雨がぱらついているのが残念だが、なるほど観光を語るには風情があってぴったりである。
観光サミットへの参加者は、高橋はるみ北海道知事、吉田北海道開発局長、内山北海道経済産業局長、上田札幌市長、南山道経連会長、高向道商連会頭、坂本北海道JR会長、我孫子道観光連盟会長、上野北海道市長会会長(登別市長)というそうそうたる皆さん。
なお、当初予定されていた伊藤北海道運輸局長は急遽別件が入ったとのことで、残念ながらご欠席であった。
知事が述べる、今回のサミットの趣旨は、「これまで観光分野に関わって事業を展開してきた行政機関や民間団体等のトップが一堂に会して、観光に関する戦略や施策の方向性を議論し、課題の認識や目的の共有化を図り、連携して効果的な取り組みを推進することを目的とする」というものである。
その認識としては「北海道はこれまで豊かな観光資源を生かし、有数の観光地として成長してきた。しかし激化する観光地間の競争に打ち勝って、北海道観光が今後一層発展していくためには、観光にかかる地域の基盤を整備し、多様で個性的な観光の魅力を高め、事業者のイノベーションを促進し、ホスピタリティあふれる観光地を形成していくことが不可欠である」というものである。
知事からは問題提起として、食と観光に関する思いを述べられたが、開発局に期待する点として「開発局さんではシーニック・バイウェイをおやりになられていますが、こういう取り組みへの期待は大きい…」という趣旨の発言がありました。
これは事前の予定のシナリオにはなかったもので、一応知事の頭の中にもシーニック・バイウェイという単語が入っているようだ。
* * * *
続いて参加者一人一人から、それぞれの機関を代表しての言葉をいただいた。
我が親分、吉田局長は二番目の発言で、「北海道観光における開発局の役割は、高規格道路ネットワークなど基盤を整備することと、基盤整備を通じた地域づくり」と決意表明。
「シーニック・バイウェイ北海道では、道をきっかけに『美しい景観作り』、『活力ある地域づくり』、『魅力ある観光空間づくり』を総合的に進めていくこととしていること」や「道の駅の情報発信」、「わが村は美しく運動」などについても触れていただきました。
開発局がこの2月から始めた若手を集めた懇談会である「北海道夢未来懇談会」では、ある方から商売のコツとして「客をリピーターに、ヘビーユーザーに、そして熱狂的ファンにすること」という言葉が出され、これこそ観光にも当てはまると思った、とエピソードも添えられました。
開発局としても、できる範囲で関係機関と連携しながら取り組んで行きたい、という決意のほどが示されました。
* * * *
並み居るトップの中ではJR北海道の坂本会長のコメントが印象的であった。
「JRでも四つの取り組みをしています。①観光地のブランド化、②既存の観光地に付加価値をつけること、③東北との連携、④海外からの観光客対策」である。
「『観光客』と、来道者を十把一絡げに扱うのが問題で、実は観光客一人一人は多様な存在である」
「こちらから、あれをやる、これをやる、という対策は多いが、そもそも来る人の気持ちを汲み取る努力が不足しているのではないか」
「多くの人の意見を聞くと、『首都圏において北海道は露出が少ない』と言われる。観光客の嗜好は周遊型から目的型に移行しているのに行った先に付加価値がつけられていない」
「情報発信が遅い。旭山動物園は有名だが、もう『旭川は旭山動物園だけ』と言われる」
「自然とカニが前面に出る観光には飽きた」
…と北海道観光の現状にはかなり厳しいものがある。
* * * *
ところがこれに対して正反対の姿を示しているのが沖縄なのだそうだ。
すなわち、「医療地・保養地」としてのイメージの確立で、リピーターは60%に及ぶというし、「ちゅらさん」による露出も見事だし、食材もオリジナリティがある。
北海道もこれくらいの差別化を図るべし、というのが坂本会長のメッセージである。心すべし。
* * * *
また道経連の南山会長からも、「過去二年間来道刊行者数が減少していて、これが一過性なのかトレンドなのかが問題だ」
「観光は北海道振興の柱にしなければ【ならない】のにそうなっていない根本的問題は何なのか」
「認識を改めなくてはならないのは、①我々は観光地間の競争にさらされているという現実、②観光客の目は世界を見て肥えてきている」
「我々はホンモノを提供してきたのか?もてなしの心をもっているか?景観の調和を作ってきたのか?皆でそれを作り上げているか?単なる『情報提供』ではなくて、旅行者に役立つ情報を提供しているか?」
「心と知恵の組み合わせで乗り越えて行かなくてはならないのです」
南山会長は小柄な方なのだが、なかなか言葉に迫力がある。
敢えて二宮尊徳風に言えば、「いいことは多くの聖人君子が言い尽くした。我はただ実践あるのみ」ということかな。
迫力を出して、北海道観光王国を実現したいものである。