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駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『フィリップ・キャンデロロ ファンタジー・オン・アイス』

2009年12月12日 | 観劇記/タイトルは行
 新横浜PHスケートセンター、2003年11月3日マチネ。
 2001年に『フィリップ・キャンデロロ ジャパンツアー』として始められた公演の三回目。プロアマ問わずハーモニーを重視し、アクロバットなどスケーティング以外のパフォーマンスも取り入れた「美と巧み」のアイスショー。

 フィギュアスケートは好きで、テレビで放映していたりするといそいそと見ているのですが、生フィギュアは初めて、しかもアイスショーというものを初めて見てみました。いや、いろんな意味でおもしろかったです…
 まず、スケートリンクってもっと大きくて、スケーターが豆粒くらいにしか見えないんじゃないかとなんとなく思っていたのですが、全然そんなことなくてよかったです。
 まあ席をスーパーアリーナと張り込んだこともあるのですが。
 アリーナ席を通常のリンク上に作って、リンクを一回り小さな長方形に仕立てていたのですね。なので、すぐ側でジャンプもスピンもコケるのも見られました。でも、あの半円状のカーブを削いでしまったことで、演技のスピードとダイナミックさは減っているんでしょうねえ…
 あと、選曲がベタなのには笑いました。これってスケーターによるディナーショーとかのノリに近いんでしょうか。
 オープニングにSMAP「世界で一つだけの花」でゆるゆるのダルタニアンですよ? 続く曲は確かKinki-Kidsでしたよ? フィリッパ・ジョルダーノの「ハバネラ」もあったし…なんてベタな…でもまあわかり易かったのはたしかです。

 ダルタニアンがゆるゆるだったように、往年のオリンピックメダリストたちもバリバリの現役だったのは10年前のことで、演技がショーアップしてアクロバティックと言えば聞こえはいいものの、スピードもないしキレもなくなっていることは事実でした。でも、明らかに手抜きで流している感じの人も、力は落ちていても楽しんで真剣にやっている感じの人もいました。
 さすがにおっさんになったけど真面目で誠実な感じだったビクトール・ペトレンコ(アルベールビルのゴールドメダリスト。しかしおっさん呼ばわりしといて実は私と同じ歳!!)。
 まだまだイケてる美青年「ふう」なアレクセイ・ウルマノフ(リレハンメルゴールドメダリスト)。
 手術から復帰したという、まだやや痛々しい感じだったスルヤ・ボナリー(91-95ヨーロッパチャンピオン)。
 まだジュニアなのでしょうが手足が長くて可愛くて元気一杯だった浅田真央。
 男性ふたりのペアによるアクロバット・スケートという不思議なコンビのウラジミール・ベセデイン&アレクセイ・ポーリシュク。
 そして我らがキヤンデロロと、コロスというか群舞というかの女性6人組「キャンデロレッツ」。「オースティン・パワーズ」に扮したのには、私は映画は未見でテーマ曲とポスターしか知りませんでしたが、そっくりでウケました。
 エンディングはみんなが少しずつ型違いの白いお衣装でそろえて、なかなか夢見心地でした。
 タイトでシピアなスケートを観るなら競技を観に行った方がいいのでしょうが、これはこれで楽しい経験でした。
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