駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

岡崎京子 『pink』

2009年12月16日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名あ行
 マガジンハウスマグコミックス

 OLのユミはピンク色が大好きでワニを飼っていてホテトルのバイトをしている。父の後妻は嫌いだが、その連れ子の妹ケイコとは仲良しだ。義母のツバメで作家志望の大学生ハルヲと知り合い…“愛”と“資本主義”をめぐる冒険と日常のお話。

 この人の作品で最初に読んだのがこれでした。幸福な出会いでしたね。
 普通だと、こういうオチが嫌いなんです。ハッピーエンドの一歩手前にその崩壊をぶつけて突き放して終わりっていうやつ。でもそれがこの作品ではありかなとも思えます。ユミやハルヲみたいなある種の意味でまっとうな人々が幸せになりきれない今の世の中の方が間違ってるんだぜ、というメッセージを感じるからです。違うかな?
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