駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

有間しのぶ『モンキー・パトロール』

2020年06月27日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名あ行
 祥伝社フィールヤングコミックスゴールド全7巻&外伝1巻。

 野市巡(26)、ドラッグストアで元気に働く女子、友達多し。花枝香(28)、超売れっ子ライターで収入も問題も多し。清白すずな(28)、主にプーだが男に愛されまくる女子。3人とも「あたしがいちばんちゃんとしてるな」と思っている3人で、とても仲良し。

 この3人の女子と周りの人々を巡る日常ギャグ4コマ連作で、何がきっかけかは忘れましたがずっと買い集めてきて、長く愛蔵してきました。感想を書いていなかったので、久々に再読してここに上げておくことにしました。やっぱりおもしろかったです。
 岡崎京子『くちびるから散弾銃』もそうですが、女子3人のキャッキャウフフというかダラダラガハハとかっていうかって、どうしてこんなにおもしろいんでしょうね。私も高校一年のときのクラスメイトふたりと3人でよくつるんでいるので、このノリはわかります。ちょうどいいバランスがあるんですよね。
 すずはモテモテというか少なくとも男に苦労していないのでともかくとして、基本的にはヒロインたちの「オトコ欲しいよー!」みたいなところからのすったもんだを描いているだけのお話なのですが、今読んでもいつ読んでもおもろい、わかる、ニマニマするし最後はほろりとさせられます。話を適度に忘れていて「結局このあとどうなるんだっけ? 誰と誰がくっつくんだっけ?」みたいになりながら読むのも楽しいので、またそっとしまっておいて、忘れたころにまた読んで泣き笑いしたいです。外伝含めて、ギャグのスタイルながらも愛と人生の機微を十全に描いている、素敵な作品だと思っています。好き。


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