駒子の備忘録

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ローマの風…は吹いていないと私は思った、『アウグストゥス/CB!!』マイ初日雑感。

2021年04月04日 | 日記
 演目が発表になったとき、ほほうそう来たか、でもいいかも、と思った記憶があるんですよね。漫画原作が続いちゃった感のあるれいちゃんでしたが、文芸路線とかシリアス歴史物なんかも合うだろうな、と思っていたので。自分としてはこの時代には『暁のローマ』や大昔に塩野七生を呼んだ程度の知識しかなく、どうしてもカエサルやアントニウス、クレオパトラの方がスターだろうと思えただけに、どう料理してくるのかな、という不安(残念ながら期待ではなかった記憶…)はありましたが…ちなみに私、『暁のローマ』はわりと嫌いじゃないタイプです。イシちゃん特出(しかしまさかご卒業の日が来ようとは…主演さえしなければ終身理事で、ときどき悪役やメンター役として生徒の芝居に出るのはいいことなのでは、と思っていたのですが…)都合でここにカエサルを当て、トップスターのアサコにブルータス、というのはおもしろい趣向だなと思えたからです。もちろん我らが大空さんカシウスのビジュアルその他の完璧さやきりやんの上手さ手堅さも忘れがたい。ヒロインの描き方はちょっとアレかなと思いましたが、何よりキムシンオペラの意図をおもしろく感じた作品でした。ちなみに『ダル湖』同様、実は生では観ていないんですけどね…私ホント、アサコ時代の月組が観られていないんですよね…
 ともあれ観ないうちは人様の感想ツイートも薄目で流すしかなくてもったいない(笑)ので、自分の目でさっさと観てあれこれわあわあ語りたく、早めの遠征を計画しました。初日は生徒ファン、組ファンが観るものと思っているので遠慮して…というかフツーに仕事が忙しくて身動きできない日だったので、開けた4月3日11時の回を手配して、感染拡大防止に気をつけつつシュッと出かけてきました。
 定期購読している「歌劇」がちょうど届いたところで、のぞみで座談会を読みつつ向かったわけですが、お稽古前半でしているトークのためかみんなやや悪戦苦闘中…?という印象はありました。ただ、華ちゃんの役が架空の人物、というのはおもしろそうだな、とワクテカしたんですよね。歴史物なんて、上手くフィクションを織り込んでこそおもしろくなるものなのですから。サヨナラ公演でもありますし、上手く動かしてくれるといいなーと思いました。ポスタービジュアルなんかもなかなか濃厚で、『マクベス』のイメージでいきたいみたいなことも語られていたので、陰謀渦巻くローマで苛烈に生きる主人公の愛と絶望のドラマ…!みたいなものが観られるのかしらん?となんとなく想像しました。
 そのわりには、前日の初日感想ツイートが「『邪馬台国』…?」「いや『異ルネ』じゃね…?」みたいなものばかりだったことには、もちろん不安はありましたが。思えば当時、この「風」「風が吹く」はすっかりパワーワードになっていましたよね…私もこんな記事やこんな記事も書きました。当時はタイトルに風とあるのに無風じゃね?という感じに言われていて、「風が吹く」というのは観客の心が動く、というむしろいい意味でとらえていて、それで私はこういうタイトルの記事をいくつか書いたのですが、その後はむしろタイトルに風とついていなくてもトンチキみがあることに対して「風が吹く」と言われるように変遷していきましたね…そういえば「♪サンタモニカに~吹く~風~は~」と歌われた『愛のプレリュード』も私はなかなかになかなかな駄作だったと思っています。
 それはともかく、たからづか牛乳では取り置きをやめていたのでざらめヨーグルトは断念して、帰りののぞみで食べられるようパスタで豚高菜ピラフのテイクアウトを予約して、流れるように大劇場へ。花のみちはだいぶ葉桜でした。
 そしてありがたくもご縁あって前方ほぼセンター席で(なのにどセンターの隣2席が空いたままでした…どんな事情があって来られなかったのでしょう、残念)快適に観劇できました。
 以下、ネタバレ全開で語ります。あと、まだご覧になっていない方にはわかりづらい文章になっているかと思います。毎度のことで申し訳ございませんが、ご留意の上お読みください。

 …で、私は、「別に風は吹いてないんじゃないの? そりゃ足りないところはいろいろあるけど、あとちょっだけどうにかしたらもっとぐっと良くなる話だと思うし、起承転結がないとかいろいろアレレすぎるとかはないんじゃないのかな?」と、感じました。もちろん、その「あとちょっとだけ」が難しいんだろうけど、とも思いましたけれどね。
 でも、なんてったって華ちゃんポンペイアがイイ!と思ったのです。ここを読んでくださっている方はご存じでしょうが、私は昔から華ちゃんひっとんで言えばひっとん派で(これから美羽ちゃん星空ちゃんがそんな感じで起用されていくのでしょうか…)、華ちゃんの芝居は好きなのですが娘役さんとしてはあまり買っていなかったし、昨今のれい華ブームにも全然乗れていませんでした。でもホントに芝居はいいとずっと思ってきたし、今回のお役もとてもよかったと思ったのでした。カエサルの政敵・ポンペイウスの娘で、父親をカエサル(ところではっちさん、どうしたの? 太っちゃったの? 浮腫んでるの? 顔、違ってなかった?)に殺されて復讐を誓い、父の形見の剣を振りかざしてカエサルの凱旋祝勝会に乗り込んでくる役どころです。ちなみにお衣装もどれもよかった!
 その前に、れいちゃん演じる主人公のオクタヴィウスが、トラブルというか争いごとに対して、相手を無礼討ちに斬り捨てて片づけるようなタイプではなく、知恵でいなすようなタイプの、優しく賢く、暴力を嫌う若者…みたいに描かれているので、ポンペイアとの出会いとふたりの対比がとてもいいな、上手いな、と感心したんですよね。
 ふたりは何度か再会していくわけですが、安易にまっすぐ恋に落ちないのもいいなと感じました。惹かれ合う要素は十分あるんだけれど、それでもこのふたりはそれぞれ立場や環境がまあまあ激烈で恋愛どころではないので…というのは、とても自然でありえることだなと思いました。どっちかというとオクタヴィウスにはその気があるのにポンペイアはそれどころではないように見えるのもいい。いや、見ようによっては逆にも見えるかな? ともあれ、それでも互いに影響されて生き方を変えることはあるし、その方が人間として恋愛より大きな関わり方だとも言えます。おそらく座談会からすると田渕先生はそういう人間関係をここに描いてみたかったのでしょう。愛と欲望にまみれたアントニウスとクレオパトラのカップルに比して、みたいな言い方もしていましたしね。サヨナラ公演だけにれい華ラブラブを望むファンも多かったでしょうし、私も「恋人ではなく友、しかし片方が去る…というのはサヨナラに別の意味でかかりすぎて、ちょっとシビアすぎてアレかもしらん」とは感じましたが、それでもおもしろい構造だと感じました。
 その後の、「実はとっくに死んでました」ギミックにも、私は感動したのです。アイディアあるじゃん!と。だからポンペイアは幻想のように、女神のように、亡霊のようにあの海戦の場に現れたのであり、オクタヴィウスを救い、勝利させ、そしてこれからはさらに高みへと導いて、彼にとっての永遠の女性になるのだ…!というのは、とてもロマンチックだなと思ったんですよ。これまたサヨナラにある種皮肉にもかかりすぎだし、私はまどかのファンなので、イヤイヤこれからはれいまどで世俗ラブラブもあるいはもっと高尚なものもガンガンやっていただきますけどね!?などと思いつつも、華ちゃんご卒業への餞とさらなる新生花組体制への愛と祈りと期待を抱かせて綺麗な結末じゃん、と感心しました。このヒロインの在り方は、『fff』の謎の女に匹敵するポテンシャルがある、とも思い、けっこう感動したのです。ただ、マイティーは盟友アグリッパ役なんだしれいちゃんとは同期なんだし組に残るんだから(残るんですよね!? ひとことの微妙な番手ごまかし気配をファンはみんな察知していますけれどね!?)、最後までもっとがっつりオクタヴィウスのそばに置いてやってくれよほのかマエケナスと一緒に退場させちゃわないでくれよ、とは思いましたけれどね。
 なので、足りないのは圧倒的に、主人公です。もっと言うなら彼の台詞です。彼が信念を語る言葉をもっと足せば、物語は格段にわかりやすくなると思いました。
 彼が大伯父カエサルの凱旋祝勝のために留学先から帰郷するところから、物語は始まります。カエサルは憧れの人であり、尊敬すべき故郷の英雄です。けれどカエサルは終身独裁官の地位に就こうとしており、オクタヴィウスがその変節にとまどう様子がまず描かれます。でも、そこに台詞がないんですよ。れいちゃんが顔を曇らせるだけなの。それじゃわかんないって、伝わらないって。もっと、皇帝の座に就いたナポレオンに対し傷つき絶望し荒れ狂ったルイのごとく、彼がカエサルに何を期待していて何に裏切られたと思っているのか、本当に目指すべきはなんだと考えているのか、をきちんと言わせなきゃダメです。オクタヴィウスはローマの共和制を信奉し、それを押し進めてきた有能な政治家であるカエサルを尊敬してきたんでしょ? なのに独裁者になろうだなんて、ローマ市民と共和制への裏切りではないのか、ととまどったんでしょ? 大伯父は民にはリーダーが必要なのだ、みたいなことを言うし実際に民衆もカエサルの独裁官就任を祝っているようだけど、本当にそれでいいのか? 民衆はヒーローに浮かれ騒いでいるだけで本当に大事なことが見えていないだけではないのか? 大事なのは平和で戦争がない世の中、たとえ争いが起きても公正な裁判で裁かれる、みんなが平等で幸せな世の中を作ることなのではないのか…? というようなことを、オクタヴィウスが熱く語る場面が絶対に必要です。そうすれば、観客は彼の味方になります。彼の思いは正論だし、現代にも通じる理想だからです。たとえアントニウスやブルートゥスたちに臆病だの軟弱だのと誹られようと、オクタヴィウスの方が正しい、と思えるのです。
 でも今、オクタヴィウスの主張はなきに等しい。だから彼が何を考え何を信じ何を目指して生きているのか、皆目見えない。ただあちこちにどつかれてフラフラあっちにいったりこっちにいったりしているようにしか見えない。なんでこの人を後継者に任命しちゃったのカエサル実はボケてたの?とすら思われかねません。それじゃダメでしょ?
 こんなんじゃ、政敵に勝ちたい、俺がナンバーワンになりたい、とか領土を広げたい、綺麗な女をものにしたい、とかのわかりやすい理由でガツガツ動いているブルートゥスやアントニウスたちの方が立ってきちゃうに決まってます。でも、それじゃダメでしょ? 主人公を立てなくちゃ。
 ポンペイアの台詞のキーワードに「祈り」がありましたが、要するに『王家に捧ぐ歌』をやればいいんですよ。ちょうどラダメスのお衣装を着たアントニウスとアムネリスのお衣装を着たクレオパトラがくっつく世界線になっていましたが(笑)、大事なのはアイーダです。ポンペイアは「♪戦いは新たな戦いを生むだけ」ということに気づいて、父の復讐をやめたわけじゃないですか(そしてついでに生きることもやめてしまったわけですが)。オクタヴィウスが言いたかったこともそれでしょ、だからカエサルの暗殺にも、カエサルを暗殺したブルートゥスたちの処刑にも反対した。せめて裁判を、それもせずにただ殺したのでは血で血を洗うテロ行為だ、それは民主主義に反する、と訴えたんでしょ(ここにもそんな台詞はありませんでしたが、要するにそういうことでしょ?)。「♪この世に平和を、この地上に喜びを」、そのためにオクタヴィウスは奔走したのだ…という物語に仕立てればいいんですよ。それは彼にきちんとそう主張する台詞を与えるだけで、あとは今のお話の流れのままで全然可能です。今それができていないのは単純に脚本の不備であり、生徒のせいではまったくありません。れいちゃんはこの役の意味をよくわかっていて、丁寧に演じていると思いました。だからこそ歯がゆいし、気の毒でした。全面的にチータブが悪い、校舎裏に来い。せめて事前に誰かに見せろ、「これじゃわかりませんよ」って一度客観的に言われろ(本当なら、プロならひとりでそこまでできなきゃダメなんですよ…?)。
 そんなオクタヴィウスが初代皇帝になる、というのが矛盾に見えるなら、この物語ではそこまで言及しないことにしたって全然かまわないじゃないですか。「新しい世のために、ボクがんばる!」完、でも全然成立します。あるいは、民が真に民自身の王となれる日まで、今は私が仮の王としてこの国を預かろう、とか言わせてもいい。民衆は未だ愚かで幼く、移り気でお調子者だから(大衆演劇たる宝塚歌劇でこの民衆を下げる描き方はいかがなものか、民衆たる観客の反発を考えないのかチータブ!と私はあきれ、怒りましたけどね。あとここのアンサンブルやらされてる生徒とそのファンが気の毒で、そのためにも怒りまくりましたけどね)、というのは残念ながら現代日本にも通じていて、未だ主権在民が浸透しているとは言いきれない世の中で、だから未だにこんな内閣に対してこんなに支持率があるのであり、それならばより心ある指導者がとりあえず引っ張るという体制もやむなし…というフォローまで、できないこともありません。「英雄がいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ」というのはブレヒトの有名な言葉ですが、もっと言えば英雄がいる時代なんてものがそもそも不幸だと思うし(人類ひとりひとりがみな英雄、となれる時代ならまだしも)、英雄をやらされる人がもっとそもそも不幸だよね、という感覚だって、トップスターの孤高ぶりを知っているファンにはあったりするのではないでしょうか。そもそもファンがスターを搾取し消費しているのでは、という点は棚上げして、のことですが。
 そんなわけで、幕の下ろし方は今のままでいいと思うけれど、そこまでの持っていき方があともう少しなんとかなったやろ!と思うだけで、なんか風が吹くとか虚無の嵐が吹き荒れるとかは、私はあまり感じなかったのでした。マイティーやほのかの役不足なんとかしたれや、とか、ひとこはともかくその下のなみけーつかさっちまひろんらいとをどーにかしてやれや、とか、そういうことはイロイロいろいろあります。おいしかったのは和海しょうかな。もちろんファンからしたらまたアレなのかもしれませんが…でもアポロドラスって絶対クレオパトラの愛人だと思うんだよね、たまらん! というか今後、和海しょうはますます重宝されるんだろうなあ。きょんちゃんやびっく、峰果くんの起用法も見えてきましたよね。逆にるなちゃんはこれでサヨナラでよかったのだろうか…カガリリの役どころにもちょっと驚きましたが、今の花組上級生娘役は鞠花ゆめちゃんがママをやっちゃうともう母性系の人がいないんですね。しょみちゃんやこうららちゃんはちょっと違うんだろうし…ホントはなんでもできる音くりちゃんがいるんだけれど、今回は意外にも超正統派2番手娘役ポジションをこれまた絶妙に上手く可愛く美しく演じてしまっているので…トップ娘役退団公演でこの仕事っぷりは、ホントは次期トップ娘役のものなんですけれどねえ。こりのちゃんはよき餞別だったかと。それで言うと大神官はなっち、ってセンはなかったのかなあ…あ、若草萌香はガンガン歌わせていきましょうよね。
 月末にまた行く予定ですし、東京でも観たいとは思っていますので、まずは生徒が芝居を深めるのを楽しみに、田渕先生には脚本の改訂を期待して待ちたいと思います。


 パッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』は、総じていつものダイスケショーだったかなとは思いますが、さすがスターが多くてめまぐるしくて初見では目が足りなくて秒で終わりました。
 これまた自分でも意外なことに、なんてったって華ちゃんがよかったです! 全ツ『EXCITER!!』でほとんど手も足も出せてない棒だった過去は今いずこ、檀ちゃんみまで感じて感動しました。美人は揺れてりゃいい、というダーハラの暴言(あれはシャルルれいこの暴言では断じてない)のことではありません。そりゃ別にダンスはうまかなってないと思うんだけれどそれが目立たないような振りになっていたし、それより何より、強く凜々しく美しく、目千両の凄みと押し出しが出てきていたのです。あと、私が『はいからさん』デュエダンで東京公演を観るのをやめてしまったくらい絶望したのはその踊れなさより絞れてなさだったのですが、それもスッキリ見事なスタイルになっていて、どのお衣装も麗しくチャーミングでとにかく素敵だったのです。これでご卒業とは本当に残念です…
 そしてれいちゃんは久々のショーで初のオリジナルショーとあって大はりきりの踊りまくり、観ていて爽快でした。プログラムではナイスセクシャルのお衣装を着ていたのでギョエ~ッ!となりましたが、本編では着ていませんでしたよね。でも全編赤を基調とした野獣ベスティア役として奔放に跳ね回り踊りまくり、そうそうれいちゃんをセンターに置くってこういうことだよね!という目の喜びがありました。
 華ちゃんが艶花フローレス、あきらが優人エストーム、という構造でしたが、他全員が獣と言ってもそんなに獣感がなかった気もしたので、設定としてはちょっと不発に感じました。別にみんなが動物の着ぐるみを着ればいい、とか思っているわけではないのですが…むしろマイティーのフォルティスをもっと立てて、全編れいまい推しにしてもよかったのではなかろうか、とも感じました。
 専科のカチャと景子姐さんは白いお衣装の通し役、美羽ちゃんと星空ちゃんが『フェニタカ』でららまどかがやっていたような白い天使みたいな通し役で、これまた定番の構造でしたね。
 れい華の裸足のダンスもよかったし、音くりがガンガン歌うのもいいし、れいまい肉獲り合戦もやっぱり花男のスーツはいいよね!ってなるし、中詰めのトンチキ柄と色味のお衣装にはハイハイこのパターンね、ってなるし、死と再生みたいな場面はハイハイまたこのパターンね、てかまたこういうパターンでこのお衣装かいなってなったし、女豹ニヤニヤしちゃうし、ひとこが若手スター引き連れてオラオラしちゃうのにはニマニマしちゃうし(てか新公主演もまだなのにらいとの立ち位置のアップぶりよ…!)、華ちゃんがダルマの娘役さんたちを引き連れて銀橋を渡るのにはうるうるし、娘役の間を割って大階段を降りてくるあきらの神々しさに泣き、からの男役群舞、デュエダンも素敵で、ひとこエトワールによる番手ごまかしパレードには目をつぶることができました。
 出色だったのはやはりれいちゃんベスティアが女装、とは言いきれないけれどある種中性的なお衣装であきらエストームと踊る場面、ではないでしょうか。トップスターの女装っていろんなパターンがあるしいろいろ兼ね合いが難しいこともあるけれど、相手役が卒業する上級生二番手スター、というのはハマり具合として完璧なのではないでしょうか。あきらはれいちゃんみたいな意味でのダンサーでは決してないと思うけれど、紛うことなき宝塚の男役スターを極めている人で、そこに屈指のダンサーであるトップスターが絡み踊る、という構造がもうえも言われぬ素晴らしさでした。
 全体に各場面の終わらせ方が微妙で、拍手の入れづらさは感じましたが、リピーターが増えていけば切ってくれるだろうし、落ちついていくのかな? やはり二本立てはいいですよね、早くまた観たいです。
 今後増えていくだろう、みなさんの感想に触れるのが楽しみです。とにかく私は楽しかったです。以上、ご報告でした。








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