梅田芸術劇場、2022年10月15日16時半。
神奈川県民ホール、2022年10月23日15時半。
フランス革命に端を発する激動の余波がヨーロッパ中に広がり、イタリアで国家統一運動の気運が高まり始めていた頃。フィレンツェの貴族、バルタザール侯爵家の長男アントニオ(柚香光)は常に家のことを第一に考える、品行方正な青年だった。対照的に次男のレオナルド(水美舞斗)は自由奔放な熱血漢で、巷の人々とのつきあいを通じて国家統一運動への関心を抱くようになり、父(高翔みず希)の不興を買っていた。正反対のふたりだったが、強い兄弟愛で結ばれていた。ある日、侯爵家の遠縁にあたる亡きクレメンティーナ公爵の妻パメラ(星風まどか)が、侯爵に招かれてフィレンツェにやってくる。元は酒場の歌姫で、親子ほど歳の離れた公爵の四度目の妻となって貴族の列に加わったパメラに、フィレンツェの貴族たちは冷ややかな視線を注ぐが…
作/柴田侑宏、演出/大野拓史、作曲・編曲/寺田瀧雄、作曲・編曲・録音指揮/吉田優子。1975年に雪組で上演されたミュージカル・ロマンスの47年ぶりの再演。
確か演目が発表されたとき、初演を名作として紹介するネット記事が出回って、初期といえど柴田作品だし、ずいぶんと間を開けた再演となるけれど単純に楽しみ、と私は期待が高まったんですよね。
そのわりには初日に聞こえてくる感想が「………」みたいなものが多く、どういうことかいな…と梅芸に出かけました。プログラムで大野先生がやたら若書きだのカッコつけだのと言い訳をしている様子なのも気になりましたが、実際に観てみたら確かに「………」でしたね。別に話がわからないとかはないし、こういうキャラこういうドラマこういうストーリーを描きたいのだろう、というのは十全にわかる、しかしいつおもしろくなるのかなーと思いつつ静かな舞台を眺めているうちに特に盛り上がることもなく終わってしまったのだった…という感じでした。そらフィレンツェに風が吹く、と言われてしまうのもむべなるかな…でした。この客席の空気は、舞台上で実際に演じている生徒たちにも伝わっちゃうと思うんですよねー…それがつらい。決して生徒のせいではないだけに、つらいなと思いました。
ただ、横浜で二度目に観たときには、こちらがある程度補完して観るというのもありますし、生徒もさらに熱を入れて脚本に描かれていない部分も演技で埋めようとしているのがわかって、けっこうおもしろく観てしまいました。それでもやはり脚本、演出がもっとちゃんとしないと、出演者にできることには限りがあるので、もうちょっとなんとかしてほしかった…というのが正直なところです。
上演台本と実況音源、譜面、断片的な映像しか残っていなかった作品だそうですが、誰かの記憶に傑作として残っていて再演企画が持ち上がったということでしょうか。それか、今の座組に合うと判断されたとか? 初演の記憶を語る猛者もタイムラインには現れたので微妙なところではありますが、でもただまんまやるのではなく、もっと換骨奪胎して手を入れて、ほぼがっつり作り直しちゃってもよかったのではないか、と個人的には思います。それでも柴田先生が描きたかったロマンは十分に残り、かつより深く伝わったろうと思うのです。ちなみに台詞にはあまり感心しなくて、馥郁たる言葉や言い回しは全然ないな、言葉足らずでわかりにくくまどろっこしいばかりだなと感じました。なのでそこも、残すも残さないもなく書き足し書き換えちゃえばいいのに、と思いました。それでも残るキャラクターや人間関係のドラマ、作品が持つロマン、香気は大野先生の手腕なら出せたろうと思えたからです。何より、これがのちによりブラッシュアップされてたとえば『琥珀色の雨にぬれて』になったのだな、などと思わせられる、柴田先生特有の個性がそもそもちゃんとある作品でした。
ただ、いくら宝塚歌劇の主人公は白い好青年で真ん中にただ美しく佇むだけでしどころがないことになりがち、とはいえ、アントニオをもうちょっと活躍させるなりなんなりさせないとあまりにあまりだろう、とは思いましたし、おそらくストーリーのクライマックスであろう決闘のくんだりに主人公が不参加ってどーいうことなの、とはマジでつっこみたいです。しかも私は初見はこのくだり、あちこち視線がチラついたせいもあるかもしれませんがどこから誰の銃が何故出てきたのかさっぱりわからず、パメラに何が起きたのかもさっぱりわからなかったので、本当に呆然としてしまいました。そんなんじゃ、ダメじゃん…あと、これはのちの作品で改善されたということなのでいいとは思いますが、パメラが死ぬ必要はまったくないので、ヒロインを死なせることで悲劇を作るというしょーもない真似を柴田先生といえど若いころにはやらかしていたんだな、ということがよくわかって勉強になったのはよかったですが、これも現代の今上演するなら、大野先生が変えちゃってもよかったと思うんですよね、どうせ柴田先生にはバレないんだからさ。
そのあたりが痛恨だったかなーとは思います。あとは組の123はおろか4番手まで出る全国ツアー公演なので完全に役不足になっちゃってますが、そこはもう目をつぶるしかないのかな、と思います。星空ちゃんアゲアゲ演目としてはアリなんでしょう。キキ嫁に来たりするのかなー…私はあいかわらずダメなので、先にまどかがやめたりそのあとマイティと組んだりされると真ん中を観なくなっちゃうなーとか思ったりしています、すみません。しかしアンジェラ(星空美咲)はもちろん難しいけれどとてもいいお役だと思いますが、まだ足りてない感じがしたんだよなー…このあとの確変に期待します。
というわけで、れいちゃんアントニオはお髭で驚きましたが、これは単にご本人が目先を変えたくてやってみた、というだけなんでしょうか。親世代に対して自分や弟のレオナルドの若さに言及する台詞があったので、髭だしおちついて見えるキャラだけれど年齢設定としてはそう上なわけではない、というお役なのかなあ? そのあたりの情報量がまったくない脚本なので、これは単純に不備だと思います。観客に優しくなく、不親切すぎました。
ただ、冷静沈着で物静かな紳士で周りからの信頼は篤い、という人柄なのだ、ということはれいちゃんの演技から確かに伝わってきたので、それはよかったと思います。そんな彼が、いわゆる騎士道精神からパメラをかばい、手を差し伸べた。しかしそれが思いもよらぬ本気の恋に発展してしまい…というドラマなんだと思うのです、この物語は。が、そのあたりも実は脚本の説明が全然足りていなくて、伝わりきっていない感じで、私は観ていて何度も歯噛みしました。れいちゃんのお芝居自体は素敵だっただけに、悔しいです。
パメラは、兄弟の母の兄の四度目の妻、にあたります。この伯父はどうも器量好み、もっと言えば若い女好きの困ったおっさんだったようですね。それで、爵位も財力もありながら次々と女房を取り替えて(離婚はできなかった社会の話かなと思うので、次々死なれたということでしょうしそれは気の毒ではあるのですが、決していい夫ではなかったろうし、妻たちには心労で身体を傷めた部分も多かったのではあるまいか…)、四度目にいたっては貴族でもない、娼婦まがいの馴染みの酒場の歌手を落籍させて…みたいな妻で、そして今度は自分が死んだわけです。パメラより四十も歳上だったというし、荒淫による老衰だったのかもしれませんが、その後話に出てくるように、確かにパメラが悪い薬でも何か飲ませた、というのはあるのかもしれません。
今回の夜会には、未亡人として引きこもっていたパメラを兄弟の父が久々に華やかな席に引っ張り出したことになっていますが、では兄弟の母ないしパメラの夫の生前は、親交はあったのでしょうか? なかったのならそれは何故? それとも兄弟はこの夜会でパメラと初めて顔を合わせたのでしょうか? あるいは夜会に出席するために彼女がこの家を訪ねてきたときが初めて? そのあたりの説明がまったくないのも良くないと思いました。私は初見時、いわくありげに見つめ合うアントニオとパメラを観て、おや元カレカノ設定か?と思ったのですが、のちにでも何が正解かの解説がないので混乱しました。単に強く印象づけられた、というだけのシーンのつもりだったのなら、あとででもそう台詞で言わせてくれないとこちらにはその演出意図、演技意図がわかりません。
また、わざわざ夜会に招いた侯爵の真意もよくわかりませんでした。この人は次男にイカイカしている以外は貴族の好々爺という感じなので、別に意地悪な意図はなくただ善意で、パメラの気晴らしのためにやったのかなとも思いましたが、その後彼女に対してなんのフォローも特にしません。社交界に集うフィレンツェ貴族たちの冷たい視線が彼女に注がれるだろうことが想像できないくらい、お馬鹿さんということなんでしょうか? それともそろそろ妻の実家から出ていけ、本来の階級に帰れ、身の程を知れと遠回しに言いたくてわざわざ呼び出したの? だからレオナルドが彼女をからかうのも放置したの? それをアントニオが救ったということなの? そのあたりの説明も欲しいところです。
パメラは賢い人なので、周りのウケは悪かろうと覚悟はしつつ、侯爵の好意にも応えねばなるまいと感じてわざわざ出向いてきたんだと思いますが、覚悟はしていてもカチンと来るものは来るし売られた喧嘩は買う性格なのでしょうから、レオナルドの挑発に乗ってみせます。スカートをたくし上げて流行りの戯れ歌を披露し、招待客の男性たちを翻弄し、女性たちの眉をひそめさせてみせる。まどかにゃんはこういう、いわゆるアクの強い女の役ができる娘役にすっかり成長しおおせ、まさに仕上がりきった大輪の華となりました。でもこの歌の色っぽさ、下品さは中途半端だし、ちょっと長くてタルい。『ベアベア』で水乃ちゃんがやってみせたくらいの「やってられっかよ」感があってもよかった、それくらいの方がわかりやすかったかもなと思うと、その演出の不備にまたイライラさせられました。
あとは、もちろんパメラと公爵とは利害が一致しただけの夫婦で愛なんかなかったのはわかるしいいのですが、実際にはパメラは何故この結婚を承諾したのかとか、どんな結婚生活だったのかとか、死別したあと彼女自身はこの先どうしようと考えていたのか、みたいな情報がまた全然ないのが良くないと思いました。歌が好きで上手くてそれで満足していたのか、それでも貧困がつらくて抜け出したかったのか、結婚してからは歌う機会などなかったろうけどそれをどう考えていたのか、このあとは遺産で悠々自適だけれど心は死んだように生きていくつもりだったのか、それとも元いた店を買い取り経営するプランでもあったのか…パメラの人となりに直結する要素だと思うので、もっといろいろ書き込んでほしかったです。
夜会のあと、兄弟が語ってイタリア統一運動の話が出たり、まのくんが妙にいいお役で登場したりして話が広がってちょっとおもしろいんですけど、ここではキョンちゃんの年寄り芝居の意外なまでのできなさっぷりがおもしろすぎました。ここらへんを任せられる上級生がバウに行っちゃってるんですねー…そして家政婦長みたいなマリア(凛乃しづか)にも私はあまり感心しませんでした。芝居の人じゃないんだなー、びっくり…
マイティは、兄ラブな熱い男、なんて今さらな役どころかと思いますが、テレもせず斜に構えたりもせずきっちり演じていてさすが、と思いました。
しかしアントニオとパメラが本気で恋し合っちゃうところも、ちょーっと弱いですよねー…これだけだと「え、もう?」って感じがしちゃったんだよなー。もっと言葉を足すか、エピソードを重ねるか、ドラマチックな演出つけるかしないと、いくらこのふたりがトップコンビで主役なんだからそら恋に落ちますよ、ってわかっていてもトートツでイージーに感じました。もっと、今までの誰とも違う、やっと本当の貴方に触れた、本当の私に触れてくれた…みたいなのをお互いに思っていることを盛り上げて見せてくれないと、ラブロマンスを観るつもりで来ている観客でもまだ盛り上がりきれないなー、と感じました。残念ですよ大野先生!
さて、モテる女の悲しさで、パメラを付け狙っている第三の男・オテロ(永久輝せあ)が登場しますが、このあたりの展開、話の広げ方は本当に上手い、さすが柴田先生!と思うのでした。そしてひとこのこの小物感、小悪党っぷりはイイし、けっこう美味しい役だなとも思いましたね。まあソロは足してもよかったろうとは思いましたけどねー。おそらくは酒場時代の客で、何度か寝たこともあるのかもしれませんが恋仲とは言いきれない、パメラにしたら別れて数年経ったら顔も忘れるような男ってことです。でも男の側は奇妙に執着している、たまらん! ひとこがまた楽しそうにやっていていいなと思いました。あと顔がイイ(笑)。
それと柴田ロマンあるあるの役まわりのマチルド(咲乃深音)がまた絶妙によくて、これまた美味しい目立つ役で、みょんちゃんがこういうところをやらせてもらえるのって別箱ならではだと思うので、ファンの私はもう小躍りでした。てか本公演でもぼちぼちこういう役が回ってくるかなー、花組も上級生がどんどんいなくなっているからなー…
本人にきちんという前に弟に言っちゃうアントニオってどーなの、って気がしますが、ともあれ本気になったとなるとすぐ結婚!ってなっちゃうのがいかにもアントニオで、それを聞かされたレオナルドはパメラの良さを全然わかってなくて、彼は彼女を財産目当てで結婚したド平民の性悪女、みたいに思っているから、敬愛する兄さんを魔の手から救わなきゃ!あの女の化けの皮を剥いでやる、ついては俺がコナかければ乗ってくるだろう、それで兄さんにあの女の正体を見せつけ結婚をあきらめさせるんだ!となるわけですが、ここの台詞がちょっと良くなくて、レオナルドもパメラにすでに気があるみたいに取れないこともないのがとても良くないです。
一方、シュザンテ伯爵家。一瞬無駄遣いに見えたミトさんですが、実はこういう貴族の女性、かつ母親役をちょうどいい塩梅でやるのが抜群に上手くて本当に感心しましたよね…ところでアンジェラはアントニオの幼なじみとされていますが、レオナルドとはそう親しくないということなのでしょうか? しかし歳はむしろレオナルドの方と近いのでは? それは星空ちゃんだとそう見えるというだけ? というか年齢設定の話も本当は台詞で出してほしいんですよね、アントニオはいくつでレオナルドとはいくつ違いなのか、パメラはアントニオより歳上なのか実はそうでもないのか、アンジェラやレナート(聖乃あすか)はいくつなのか、知りたいです。今と感覚が違うとしても、年齢は重要なキャラクターの要素だと思うのです。
ともあれここは実は単なるほっこり場面ではなく、長女ルチア(春妃うらら)のおっとり具合も三女セレーナ(愛蘭みこ)のおしゃま具合もとても滋味深く、アンジェラの許嫁のはずがどうにも扱いが邪険にされがちなレナート、というのがまた後ほど効いてくるので本当に上手い。そして確かに今まで単なる幼なじみで、異性としてはおもしろみのない人としか思えなかった相手が、別の人を愛したと聞いて急に足下に火が点いたようになる感じ、すごくわかる!となるのですよ…こういう心理、こういう状況、こういう人間を描く力が柴田先生にはある、だから私はファンなのでした。
本当なら、パメラはもっと別格娘役がやる役みたいにしてアンジェラをヒロインに仕立ててもいいくらいなんですよね。観客の大多数はアンジェラの方が感情移入しやすいというか、少なくともそのポジションの在り方が親近感を感じやすいと思うので。そういう意味で大きな、いいお役だと思いましたし、星空ちゃんはきっちり務めていると思いましたが、まだあっぷあっぷして見えたかな…なんで劇団はこんなに急ぐのかな……
さて、レオナルドがパメラに迫り、パメラは彼の真意を察して、そして愛するアントニオの将来の邪魔に自分がなることに思い至って身を引こうと決心し、だからレオナルドに応じる振りをする。そこで初めてレオナルドは、パメラの賢さや優しさ、アントニオへの愛を知り、本気になってしまう。そしてふたりの姿を見たアントニオは、パメラの嘘の愛想尽かしを真に受けて、絶望する…もう、もう、もう…! なんて上手い展開なんだ! しかしここも今ひとつわかりづらいんだ、もったいないよー…!!
そしてカーニバル。初見は単調すぎてどうしようかと思いましたが、ここも意外に意味があるので単なるあるあるのお祭り場面と思う勿れ、という感じです。ただ懐かしいお衣装がわらわら出てくるのには気が散りました(笑)。あと、やはりここは盆と、もっと大人数が欲しかったよね…でも三昼夜のお祭り騒ぎの中で、お祭り見物をするアンジェラとその同伴を務めるアントニオの心の動きが繊細に描き出され、パメラやレオナルドと交錯する流れ、さらにパメラを追い兄弟をつけ狙うオテロの手がビットリオ(愛乃一真)やロベルト(侑輝大弥)に伸びて…というのもおもしろく、実によくできていました。
そして決闘…オテロの死体が長々舞台に残るのは、盆などがないので回収できないから仕方ないのか、はたまた『ノバ・ボサ・ノバ』のような効果を狙ったものなのか…うぅーむ。そして確かにここに主人公は関わりようがないのだけれど、それで本当にいいのか、物語の構造の問題としてはなはだ疑問に感じるのでした。
パメラの死に責任を感じていることもあって、レオナルドは家を出ると言い、アントニオや父親、マリア、カルロ(航琉ひびき)たちと別れの盃を交わす…いいシーンだし、初演はやはりこの兄弟のダブルトップ感みたいなものがもっと強かったのかなとも思うのですが、ここをクライマックスとするのはやはりちょっとつらいし、パンチに欠けましたよね…最後はプロローグのリプライズで幕。
この主題歌「愛のエレジー」は、確かにいい曲だなと思いました。でもそもそもタイトルは『フィレンツェに燃ゆ』がよかったよね、まああまり燃え上がっていない話だけどね…むしろ埋み火の物語、そんな渋さがありました。私は嫌いじゃない。しかしたとえばくーみんが『エルベ』を潤色したように、いつかまたもっと違う形で観られないのであれば、残念ながらこれでもう封印で…という作品でもあるかな、と思いました。
そうそう、目立つんでバイトが苦しいほのかちゃんがちゃっかり小うららちゃんとくっついていたの、ホントよかったと思いました。みこちゃんも可愛かったので私は満足です。しーちゃんやカガリリはちょっともったいなかったかもしれませんね、残念…
ショー グルーヴは作・演出/稲葉太地。
本公演の感想はこちら。
退団者とまひろん、はなこ、らいとが抜けたくらいでは代わり映えがしないよな…と思っていましたが、なんとさすが我らのまどかが全場鬘を変えてきて、どれも可愛いので最高にアガりましたありがとう!! そしてくりすのところは主に湖春ひめ花ちゃんがガンガン歌っていてとても良きでした。みこちゃんもラビリンスだのミスティだの場面が増えて目が忙しかった! ミスティのまひろんのところはだいや、凜々しい肩と背中でよかったです(笑)。あとはモーメント始めみくりんがバリバリ踊っていて、とってもよかったです!
フィナーレは紫コートバサバサ場面(オイ)にまどかも加わって、とてもイイ! エトワールはみょんちゃん、これまためでたい。だいやもセンター降りさせてもらっていました。装置などかなり簡素になっていて、寂しいは寂しかったですが、やはり楽しいショーでした。
今回は長野、仙台、名古屋へ回る全国ツアー、どうぞ最後までご安全に!
神奈川県民ホール、2022年10月23日15時半。
フランス革命に端を発する激動の余波がヨーロッパ中に広がり、イタリアで国家統一運動の気運が高まり始めていた頃。フィレンツェの貴族、バルタザール侯爵家の長男アントニオ(柚香光)は常に家のことを第一に考える、品行方正な青年だった。対照的に次男のレオナルド(水美舞斗)は自由奔放な熱血漢で、巷の人々とのつきあいを通じて国家統一運動への関心を抱くようになり、父(高翔みず希)の不興を買っていた。正反対のふたりだったが、強い兄弟愛で結ばれていた。ある日、侯爵家の遠縁にあたる亡きクレメンティーナ公爵の妻パメラ(星風まどか)が、侯爵に招かれてフィレンツェにやってくる。元は酒場の歌姫で、親子ほど歳の離れた公爵の四度目の妻となって貴族の列に加わったパメラに、フィレンツェの貴族たちは冷ややかな視線を注ぐが…
作/柴田侑宏、演出/大野拓史、作曲・編曲/寺田瀧雄、作曲・編曲・録音指揮/吉田優子。1975年に雪組で上演されたミュージカル・ロマンスの47年ぶりの再演。
確か演目が発表されたとき、初演を名作として紹介するネット記事が出回って、初期といえど柴田作品だし、ずいぶんと間を開けた再演となるけれど単純に楽しみ、と私は期待が高まったんですよね。
そのわりには初日に聞こえてくる感想が「………」みたいなものが多く、どういうことかいな…と梅芸に出かけました。プログラムで大野先生がやたら若書きだのカッコつけだのと言い訳をしている様子なのも気になりましたが、実際に観てみたら確かに「………」でしたね。別に話がわからないとかはないし、こういうキャラこういうドラマこういうストーリーを描きたいのだろう、というのは十全にわかる、しかしいつおもしろくなるのかなーと思いつつ静かな舞台を眺めているうちに特に盛り上がることもなく終わってしまったのだった…という感じでした。そらフィレンツェに風が吹く、と言われてしまうのもむべなるかな…でした。この客席の空気は、舞台上で実際に演じている生徒たちにも伝わっちゃうと思うんですよねー…それがつらい。決して生徒のせいではないだけに、つらいなと思いました。
ただ、横浜で二度目に観たときには、こちらがある程度補完して観るというのもありますし、生徒もさらに熱を入れて脚本に描かれていない部分も演技で埋めようとしているのがわかって、けっこうおもしろく観てしまいました。それでもやはり脚本、演出がもっとちゃんとしないと、出演者にできることには限りがあるので、もうちょっとなんとかしてほしかった…というのが正直なところです。
上演台本と実況音源、譜面、断片的な映像しか残っていなかった作品だそうですが、誰かの記憶に傑作として残っていて再演企画が持ち上がったということでしょうか。それか、今の座組に合うと判断されたとか? 初演の記憶を語る猛者もタイムラインには現れたので微妙なところではありますが、でもただまんまやるのではなく、もっと換骨奪胎して手を入れて、ほぼがっつり作り直しちゃってもよかったのではないか、と個人的には思います。それでも柴田先生が描きたかったロマンは十分に残り、かつより深く伝わったろうと思うのです。ちなみに台詞にはあまり感心しなくて、馥郁たる言葉や言い回しは全然ないな、言葉足らずでわかりにくくまどろっこしいばかりだなと感じました。なのでそこも、残すも残さないもなく書き足し書き換えちゃえばいいのに、と思いました。それでも残るキャラクターや人間関係のドラマ、作品が持つロマン、香気は大野先生の手腕なら出せたろうと思えたからです。何より、これがのちによりブラッシュアップされてたとえば『琥珀色の雨にぬれて』になったのだな、などと思わせられる、柴田先生特有の個性がそもそもちゃんとある作品でした。
ただ、いくら宝塚歌劇の主人公は白い好青年で真ん中にただ美しく佇むだけでしどころがないことになりがち、とはいえ、アントニオをもうちょっと活躍させるなりなんなりさせないとあまりにあまりだろう、とは思いましたし、おそらくストーリーのクライマックスであろう決闘のくんだりに主人公が不参加ってどーいうことなの、とはマジでつっこみたいです。しかも私は初見はこのくだり、あちこち視線がチラついたせいもあるかもしれませんがどこから誰の銃が何故出てきたのかさっぱりわからず、パメラに何が起きたのかもさっぱりわからなかったので、本当に呆然としてしまいました。そんなんじゃ、ダメじゃん…あと、これはのちの作品で改善されたということなのでいいとは思いますが、パメラが死ぬ必要はまったくないので、ヒロインを死なせることで悲劇を作るというしょーもない真似を柴田先生といえど若いころにはやらかしていたんだな、ということがよくわかって勉強になったのはよかったですが、これも現代の今上演するなら、大野先生が変えちゃってもよかったと思うんですよね、どうせ柴田先生にはバレないんだからさ。
そのあたりが痛恨だったかなーとは思います。あとは組の123はおろか4番手まで出る全国ツアー公演なので完全に役不足になっちゃってますが、そこはもう目をつぶるしかないのかな、と思います。星空ちゃんアゲアゲ演目としてはアリなんでしょう。キキ嫁に来たりするのかなー…私はあいかわらずダメなので、先にまどかがやめたりそのあとマイティと組んだりされると真ん中を観なくなっちゃうなーとか思ったりしています、すみません。しかしアンジェラ(星空美咲)はもちろん難しいけれどとてもいいお役だと思いますが、まだ足りてない感じがしたんだよなー…このあとの確変に期待します。
というわけで、れいちゃんアントニオはお髭で驚きましたが、これは単にご本人が目先を変えたくてやってみた、というだけなんでしょうか。親世代に対して自分や弟のレオナルドの若さに言及する台詞があったので、髭だしおちついて見えるキャラだけれど年齢設定としてはそう上なわけではない、というお役なのかなあ? そのあたりの情報量がまったくない脚本なので、これは単純に不備だと思います。観客に優しくなく、不親切すぎました。
ただ、冷静沈着で物静かな紳士で周りからの信頼は篤い、という人柄なのだ、ということはれいちゃんの演技から確かに伝わってきたので、それはよかったと思います。そんな彼が、いわゆる騎士道精神からパメラをかばい、手を差し伸べた。しかしそれが思いもよらぬ本気の恋に発展してしまい…というドラマなんだと思うのです、この物語は。が、そのあたりも実は脚本の説明が全然足りていなくて、伝わりきっていない感じで、私は観ていて何度も歯噛みしました。れいちゃんのお芝居自体は素敵だっただけに、悔しいです。
パメラは、兄弟の母の兄の四度目の妻、にあたります。この伯父はどうも器量好み、もっと言えば若い女好きの困ったおっさんだったようですね。それで、爵位も財力もありながら次々と女房を取り替えて(離婚はできなかった社会の話かなと思うので、次々死なれたということでしょうしそれは気の毒ではあるのですが、決していい夫ではなかったろうし、妻たちには心労で身体を傷めた部分も多かったのではあるまいか…)、四度目にいたっては貴族でもない、娼婦まがいの馴染みの酒場の歌手を落籍させて…みたいな妻で、そして今度は自分が死んだわけです。パメラより四十も歳上だったというし、荒淫による老衰だったのかもしれませんが、その後話に出てくるように、確かにパメラが悪い薬でも何か飲ませた、というのはあるのかもしれません。
今回の夜会には、未亡人として引きこもっていたパメラを兄弟の父が久々に華やかな席に引っ張り出したことになっていますが、では兄弟の母ないしパメラの夫の生前は、親交はあったのでしょうか? なかったのならそれは何故? それとも兄弟はこの夜会でパメラと初めて顔を合わせたのでしょうか? あるいは夜会に出席するために彼女がこの家を訪ねてきたときが初めて? そのあたりの説明がまったくないのも良くないと思いました。私は初見時、いわくありげに見つめ合うアントニオとパメラを観て、おや元カレカノ設定か?と思ったのですが、のちにでも何が正解かの解説がないので混乱しました。単に強く印象づけられた、というだけのシーンのつもりだったのなら、あとででもそう台詞で言わせてくれないとこちらにはその演出意図、演技意図がわかりません。
また、わざわざ夜会に招いた侯爵の真意もよくわかりませんでした。この人は次男にイカイカしている以外は貴族の好々爺という感じなので、別に意地悪な意図はなくただ善意で、パメラの気晴らしのためにやったのかなとも思いましたが、その後彼女に対してなんのフォローも特にしません。社交界に集うフィレンツェ貴族たちの冷たい視線が彼女に注がれるだろうことが想像できないくらい、お馬鹿さんということなんでしょうか? それともそろそろ妻の実家から出ていけ、本来の階級に帰れ、身の程を知れと遠回しに言いたくてわざわざ呼び出したの? だからレオナルドが彼女をからかうのも放置したの? それをアントニオが救ったということなの? そのあたりの説明も欲しいところです。
パメラは賢い人なので、周りのウケは悪かろうと覚悟はしつつ、侯爵の好意にも応えねばなるまいと感じてわざわざ出向いてきたんだと思いますが、覚悟はしていてもカチンと来るものは来るし売られた喧嘩は買う性格なのでしょうから、レオナルドの挑発に乗ってみせます。スカートをたくし上げて流行りの戯れ歌を披露し、招待客の男性たちを翻弄し、女性たちの眉をひそめさせてみせる。まどかにゃんはこういう、いわゆるアクの強い女の役ができる娘役にすっかり成長しおおせ、まさに仕上がりきった大輪の華となりました。でもこの歌の色っぽさ、下品さは中途半端だし、ちょっと長くてタルい。『ベアベア』で水乃ちゃんがやってみせたくらいの「やってられっかよ」感があってもよかった、それくらいの方がわかりやすかったかもなと思うと、その演出の不備にまたイライラさせられました。
あとは、もちろんパメラと公爵とは利害が一致しただけの夫婦で愛なんかなかったのはわかるしいいのですが、実際にはパメラは何故この結婚を承諾したのかとか、どんな結婚生活だったのかとか、死別したあと彼女自身はこの先どうしようと考えていたのか、みたいな情報がまた全然ないのが良くないと思いました。歌が好きで上手くてそれで満足していたのか、それでも貧困がつらくて抜け出したかったのか、結婚してからは歌う機会などなかったろうけどそれをどう考えていたのか、このあとは遺産で悠々自適だけれど心は死んだように生きていくつもりだったのか、それとも元いた店を買い取り経営するプランでもあったのか…パメラの人となりに直結する要素だと思うので、もっといろいろ書き込んでほしかったです。
夜会のあと、兄弟が語ってイタリア統一運動の話が出たり、まのくんが妙にいいお役で登場したりして話が広がってちょっとおもしろいんですけど、ここではキョンちゃんの年寄り芝居の意外なまでのできなさっぷりがおもしろすぎました。ここらへんを任せられる上級生がバウに行っちゃってるんですねー…そして家政婦長みたいなマリア(凛乃しづか)にも私はあまり感心しませんでした。芝居の人じゃないんだなー、びっくり…
マイティは、兄ラブな熱い男、なんて今さらな役どころかと思いますが、テレもせず斜に構えたりもせずきっちり演じていてさすが、と思いました。
しかしアントニオとパメラが本気で恋し合っちゃうところも、ちょーっと弱いですよねー…これだけだと「え、もう?」って感じがしちゃったんだよなー。もっと言葉を足すか、エピソードを重ねるか、ドラマチックな演出つけるかしないと、いくらこのふたりがトップコンビで主役なんだからそら恋に落ちますよ、ってわかっていてもトートツでイージーに感じました。もっと、今までの誰とも違う、やっと本当の貴方に触れた、本当の私に触れてくれた…みたいなのをお互いに思っていることを盛り上げて見せてくれないと、ラブロマンスを観るつもりで来ている観客でもまだ盛り上がりきれないなー、と感じました。残念ですよ大野先生!
さて、モテる女の悲しさで、パメラを付け狙っている第三の男・オテロ(永久輝せあ)が登場しますが、このあたりの展開、話の広げ方は本当に上手い、さすが柴田先生!と思うのでした。そしてひとこのこの小物感、小悪党っぷりはイイし、けっこう美味しい役だなとも思いましたね。まあソロは足してもよかったろうとは思いましたけどねー。おそらくは酒場時代の客で、何度か寝たこともあるのかもしれませんが恋仲とは言いきれない、パメラにしたら別れて数年経ったら顔も忘れるような男ってことです。でも男の側は奇妙に執着している、たまらん! ひとこがまた楽しそうにやっていていいなと思いました。あと顔がイイ(笑)。
それと柴田ロマンあるあるの役まわりのマチルド(咲乃深音)がまた絶妙によくて、これまた美味しい目立つ役で、みょんちゃんがこういうところをやらせてもらえるのって別箱ならではだと思うので、ファンの私はもう小躍りでした。てか本公演でもぼちぼちこういう役が回ってくるかなー、花組も上級生がどんどんいなくなっているからなー…
本人にきちんという前に弟に言っちゃうアントニオってどーなの、って気がしますが、ともあれ本気になったとなるとすぐ結婚!ってなっちゃうのがいかにもアントニオで、それを聞かされたレオナルドはパメラの良さを全然わかってなくて、彼は彼女を財産目当てで結婚したド平民の性悪女、みたいに思っているから、敬愛する兄さんを魔の手から救わなきゃ!あの女の化けの皮を剥いでやる、ついては俺がコナかければ乗ってくるだろう、それで兄さんにあの女の正体を見せつけ結婚をあきらめさせるんだ!となるわけですが、ここの台詞がちょっと良くなくて、レオナルドもパメラにすでに気があるみたいに取れないこともないのがとても良くないです。
一方、シュザンテ伯爵家。一瞬無駄遣いに見えたミトさんですが、実はこういう貴族の女性、かつ母親役をちょうどいい塩梅でやるのが抜群に上手くて本当に感心しましたよね…ところでアンジェラはアントニオの幼なじみとされていますが、レオナルドとはそう親しくないということなのでしょうか? しかし歳はむしろレオナルドの方と近いのでは? それは星空ちゃんだとそう見えるというだけ? というか年齢設定の話も本当は台詞で出してほしいんですよね、アントニオはいくつでレオナルドとはいくつ違いなのか、パメラはアントニオより歳上なのか実はそうでもないのか、アンジェラやレナート(聖乃あすか)はいくつなのか、知りたいです。今と感覚が違うとしても、年齢は重要なキャラクターの要素だと思うのです。
ともあれここは実は単なるほっこり場面ではなく、長女ルチア(春妃うらら)のおっとり具合も三女セレーナ(愛蘭みこ)のおしゃま具合もとても滋味深く、アンジェラの許嫁のはずがどうにも扱いが邪険にされがちなレナート、というのがまた後ほど効いてくるので本当に上手い。そして確かに今まで単なる幼なじみで、異性としてはおもしろみのない人としか思えなかった相手が、別の人を愛したと聞いて急に足下に火が点いたようになる感じ、すごくわかる!となるのですよ…こういう心理、こういう状況、こういう人間を描く力が柴田先生にはある、だから私はファンなのでした。
本当なら、パメラはもっと別格娘役がやる役みたいにしてアンジェラをヒロインに仕立ててもいいくらいなんですよね。観客の大多数はアンジェラの方が感情移入しやすいというか、少なくともそのポジションの在り方が親近感を感じやすいと思うので。そういう意味で大きな、いいお役だと思いましたし、星空ちゃんはきっちり務めていると思いましたが、まだあっぷあっぷして見えたかな…なんで劇団はこんなに急ぐのかな……
さて、レオナルドがパメラに迫り、パメラは彼の真意を察して、そして愛するアントニオの将来の邪魔に自分がなることに思い至って身を引こうと決心し、だからレオナルドに応じる振りをする。そこで初めてレオナルドは、パメラの賢さや優しさ、アントニオへの愛を知り、本気になってしまう。そしてふたりの姿を見たアントニオは、パメラの嘘の愛想尽かしを真に受けて、絶望する…もう、もう、もう…! なんて上手い展開なんだ! しかしここも今ひとつわかりづらいんだ、もったいないよー…!!
そしてカーニバル。初見は単調すぎてどうしようかと思いましたが、ここも意外に意味があるので単なるあるあるのお祭り場面と思う勿れ、という感じです。ただ懐かしいお衣装がわらわら出てくるのには気が散りました(笑)。あと、やはりここは盆と、もっと大人数が欲しかったよね…でも三昼夜のお祭り騒ぎの中で、お祭り見物をするアンジェラとその同伴を務めるアントニオの心の動きが繊細に描き出され、パメラやレオナルドと交錯する流れ、さらにパメラを追い兄弟をつけ狙うオテロの手がビットリオ(愛乃一真)やロベルト(侑輝大弥)に伸びて…というのもおもしろく、実によくできていました。
そして決闘…オテロの死体が長々舞台に残るのは、盆などがないので回収できないから仕方ないのか、はたまた『ノバ・ボサ・ノバ』のような効果を狙ったものなのか…うぅーむ。そして確かにここに主人公は関わりようがないのだけれど、それで本当にいいのか、物語の構造の問題としてはなはだ疑問に感じるのでした。
パメラの死に責任を感じていることもあって、レオナルドは家を出ると言い、アントニオや父親、マリア、カルロ(航琉ひびき)たちと別れの盃を交わす…いいシーンだし、初演はやはりこの兄弟のダブルトップ感みたいなものがもっと強かったのかなとも思うのですが、ここをクライマックスとするのはやはりちょっとつらいし、パンチに欠けましたよね…最後はプロローグのリプライズで幕。
この主題歌「愛のエレジー」は、確かにいい曲だなと思いました。でもそもそもタイトルは『フィレンツェに燃ゆ』がよかったよね、まああまり燃え上がっていない話だけどね…むしろ埋み火の物語、そんな渋さがありました。私は嫌いじゃない。しかしたとえばくーみんが『エルベ』を潤色したように、いつかまたもっと違う形で観られないのであれば、残念ながらこれでもう封印で…という作品でもあるかな、と思いました。
そうそう、目立つんでバイトが苦しいほのかちゃんがちゃっかり小うららちゃんとくっついていたの、ホントよかったと思いました。みこちゃんも可愛かったので私は満足です。しーちゃんやカガリリはちょっともったいなかったかもしれませんね、残念…
ショー グルーヴは作・演出/稲葉太地。
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退団者とまひろん、はなこ、らいとが抜けたくらいでは代わり映えがしないよな…と思っていましたが、なんとさすが我らのまどかが全場鬘を変えてきて、どれも可愛いので最高にアガりましたありがとう!! そしてくりすのところは主に湖春ひめ花ちゃんがガンガン歌っていてとても良きでした。みこちゃんもラビリンスだのミスティだの場面が増えて目が忙しかった! ミスティのまひろんのところはだいや、凜々しい肩と背中でよかったです(笑)。あとはモーメント始めみくりんがバリバリ踊っていて、とってもよかったです!
フィナーレは紫コートバサバサ場面(オイ)にまどかも加わって、とてもイイ! エトワールはみょんちゃん、これまためでたい。だいやもセンター降りさせてもらっていました。装置などかなり簡素になっていて、寂しいは寂しかったですが、やはり楽しいショーでした。
今回は長野、仙台、名古屋へ回る全国ツアー、どうぞ最後までご安全に!