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スーパー林道から山住神社へ

秋葉神社の山門に四方の柱に四神の立派な彫刻が付いていた。四神といえば青龍、朱雀、白虎、玄武であるが、いずれも白木のままで色は付けられていない。彫が深くてダイナミックである。途中すれ違ったおじさんは、「虎と龍はわかるけど、あのウズラを大きくしたような鳥はなんだ?」と大きな声で話していた。まあ、ちょっと見、ウズラに見えないことも無いか。





(秋葉神社、上から青龍、朱雀、白虎、玄武)

秋葉山参拝のあと、天竜スーパー林道に足を延ばした。杉の巨木のある山住神社に久し振りに行ってみたいと思ったので、兄夫婦にはつき合わせてしまった。山住神社までは稜線沿いの27kmの道である。稜線では紅葉はまだ早く、穂を出したススキが主役であった。中間あたりで竜頭山直下を走る。

竜頭山(1352メートル)にはその昔、水窪から登った覚えがある。季節は秋だっただろうか。天竜杉の産地で、途中、かつては木材搬出を行った「木馬道」が登山道になっていた。材木が敷かれた上を、馬に材木の塊りを引かせて、下った道である。勢いがつかないように、いかにブレーキを利かせるかが難しかったようだ。

山頂からの山また山の景色、今も記憶に残っているような気がするが、多分、この山の記憶ではないのだろう。スーパー林道からなら1時間ほどで山頂を踏むことができるはずである。またいつか登って確かめてみたい。

山住神社はスーパー林道をしばらく下ったところにあった。かつて巨木を見に来たときは立派な神社だと思ったが、今日の印象ではずいぶん山家の神社であった。立派な秋葉神社を見たあとだったからかもしれない。


(山住神社のスギ)

県指定の天然記念物の「山住神社のスギ」は2本あり、手前のスギ(デジカメでは奥のスギ)は、目通り7メートル、樹高40メートル、奥のスギ(デジカメでは手前のスギ)は目通り9.2メートル、樹高41メートル、樹齢はいずれも1300年という。

案内板によると、山住神社付近一帯の杉は元禄九年(1696)、約300年前に、山住家二十三代大膳亮茂辰公が、当時幕府御用材の乱伐を憂え、遠く伊勢より三万本の杉苗を購入し、この地方における造林の第一歩を印した。以来、大膳亮は四十八年間に36万本の杉檜を植え、明治になって「山住杉」の名声を残し、天竜林業の礎を築いた、と記されていた。

改めて周囲を見回すと山の斜面に、当時植林したと思われるスギの巨木が散見された。
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