平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
再びの巨木巡礼 50 飽波神社のクスノキ
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藤枝市藤枝、飽波神社
クスノキは社殿右手奥にあった
10月8日、八本目の巨木は、藤枝市藤枝五丁目の「飽波(あくなみ)神社のクスノキ」である。飽波神社へは何度か参拝したが、クスノキの巨木があるとは気づかなかった。少し心配しながら、車を進めた。飽波神社は、岡出山公園の南側、山懐にある。東隣りには市立岡出山図書館があり、そこにも、訪れたことがあった。
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参拝後、クスノキを探す。幹回り7メートル近い巨木だから、目につかない訳はない。社殿左手に回り込み、参道を登って行くと、幾つか境内社があった。深い林の中だけれども、巨木らしきものは見当たらない。諦めて社務所で聞こうかと戻って来たが、社殿の右手側が気になった。社務所と社殿をつなぐ廊下が見え、床が高く楽に潜れそうなので、潜って左手に出ると、感が当たって、その奥にクスノキの巨木が見えた。
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飽波神社のクスノキ
根元が半分千切れかかっている
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手前の本来の幹は上部が折れて無くなっている
根元が崩れそうで、かなりやばい状態のクスノキであった。左半分は幹の上部も無くて、右半分の若い幹の部分が、巨木が倒れるのを支えているように見えた。新旧幹の継ぎ目を見ていると、若い幹が古い幹を覆い繕うように樹皮を広げているようだ。
社務所で聞いてみると、5、6年前、クスノキに雷が落ちて、もうだめかと思っていたが、未だに倒れないでいるという。そのままではなくて、若い幹の部分が頑張っているのである。
「静岡県の巨木」のデーターによれば、幹回り6.84メートル、樹高17メートル、無指定巨木である。注連縄が張られているから、今も飽波神社の御神木であろう。
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飽波神社御朱印
飽波神社は仁徳天皇6年(西暦318年)10月、飽波郷(旧藤枝一帯)の鎮護の神として祀られた、志太平野最古の社で、延喜式神名帳にも駿河国益津郡飽波社の名があるという。
読書:「モナドの領域」 筒井康隆 著
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