平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
「慶應四年日録/徳元」を読む 51
裏の畑のタカサゴユリ
我が物顔に繁茂するけれど
次々に場所を移ってゆくらしいから
来年は無いかもしれない
明日、金谷宿の「古文書に親しむ」2講座の準備に追われる。
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「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。
廿三日 曇り、雨
書見致す。
書見致す。
廿四日 曇り、霢霂(みゃくもく)、晴れ
※ 霢霂(みゃくもく)➜ 小雨。霧のような細かい雨。
昼後より、ちょっと出勤。助郷渡し金の処。些(いささ)か見合わせの積り。
※ 霢霂(みゃくもく)➜ 小雨。霧のような細かい雨。
昼後より、ちょっと出勤。助郷渡し金の処。些(いささ)か見合わせの積り。
賄い金数、調べ、一作、儀兵衛、見させ申し候。
廿五日 雨
蔵中裏板、その外見廻り。
蔵中裏板、その外見廻り。
廿六日 晴れ
番茶摘み致す。
番茶摘み致す。
廿七日 雨
書見「常山紀談」。昼後出勤。当番の処、談(常山紀談)相持ち候やと存じ、
書見「常山紀談」。昼後出勤。当番の処、談(常山紀談)相持ち候やと存じ、
※ 常山紀談(じょうざんきだん)➜ 儒学者の湯浅常山によって書かれた、戦国時代(天文・永禄年間)から江戸時代初期までの武将たちの逸話を集めた随筆的な軍談書である。
罷り出で候処、儀兵衛殿当番、持ち候由に付、引き取る。
罷り出で候処、儀兵衛殿当番、持ち候由に付、引き取る。
廿八日 晴雨、氣候不斉(ふせい)
※ 不斉(ふせい)➜ そろわないこと。
昨日、又兵衛殿出府、用の義、今般、御朱印除地(じょち)、その外取り調べ、
※ 不斉(ふせい)➜ そろわないこと。
昨日、又兵衛殿出府、用の義、今般、御朱印除地(じょち)、その外取り調べ、
差し出すべき旨に付、御触れに付、当町龍興寺、奥禅寺除地、書き上げ、
畑米代返納の義、下げ渡し候旨、惣代よりも申し越し候間、右金弐分と
百拾三文、伝左衛門殿よりも持たせ遣わされ候。当時、定免年季明けの
処、仰せ渡され候は、当辰壱ヶ年限り、昨卯年振り合いを以って取り立て
処、仰せ渡され候は、当辰壱ヶ年限り、昨卯年振り合いを以って取り立て
候間、その旨相心得べき旨、仰せ渡され候由。
昼前、山見廻り。桧苗木植替え。
(つづく)
(つづく)
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