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会社経営について思うこと

(最高気温が20度を越え、庭の桃の木も花が咲いた)

1730億ドルの公的資金を投入した保険大手のAIGが、幹部社員ら400人に、総額1億6500万ドルの特別賞与を支払った問題で、オバマ米大統領が厳しく批判している様子が何度もテレビで流れた。オバマ大統領は激しい言葉を使いながら、淡々とした口調で語る。感情を態度に表さない訓練の出来た大統領である。

公的支援を受ける前に結ばれた契約に基づいて支払ったもので、訴訟社会のアメリカでは不履行なら巨額の損害賠償につながると、AIGは弁明した。成功不成功に関わらず、多額の特別賞与を約束した契約で、経営に失敗してもなお高額報酬に固執する、ウォール街の強欲さを象徴するものと批判された。それらの特別賞与に90%の税を掛けてでも、税金を取り戻すと乱暴な話でいきまく議員もいた。

九州出張から帰って出社した。企業経営について、今日一日のうちに耳に入っただけでも、色々考えさせられる話しが幾つかあった。会社成績が振るわず、粉飾地獄から立ち直れない企業もあれば、社長交代を期に不良資産を一気に払拭して、大赤字を出しても会社の健全化を図ろうとする企業もある。会社の休業給付金をもらって何とか生き延びている中小企業もあれば、売上げは減っているが、仕入も下がったために、こんな時代でもしっかりと利益を残している会社もある。

この100年に一度といわれる大嵐の時代に、様々な企業が懸命に波を乗り越えようと右往左往している。ほとんど沈没寸前になっていたり、台風の目に入ったように穏やかな海に恵まれたり、沈没しようとするタイタニック号のような豪華客船や、木の葉のように舞いながら波を乗り越えていく小船などもある。傍観者としては、それはそれで大変に興味深く面白い。

企業行動をウォッチしていると、こういう時代についつい企業の本性が現れてしまい、生き残るためにどんな恥知らずなこともやってしまう企業のあれば、そういう風潮に便乗して恥じない企業の面々もある。しかしこういう時代をバネとして健全な企業への脱皮を図ろうとする立派な企業もある。

今ほど、企業を見つめる人々の眼が厳しい時代もないと思う。非適格とレッテルを貼られると廃業に追い込まれかねない怖さがある。偽装で潰れる企業も多い。上場企業だから安泰ということにはならない。話題の西松建設は今後も経営が続けていけるのであろうか。

夜は子会社の株主総会後、食事会があった。まずまずの成績で御同慶の至りである。
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