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運転免許証、紛失の顛末

(秋野不矩美術館/NT氏お勧めの建築)


4月29日、光明山古墳の現地見学会にNT氏と行ったことは、すでに書いた。

あの朝、車はNT氏が出してくれるようであったけれども、どうしようか少し迷ったが、もしかのためにと、ズボンのポケットに免許証を入れて出掛けた。それが徒となるとは、思いもしなかった。

現地見学会で頂いた資料を、折ってポケットにいれた。免許証を入れた同じポケットである。見学しながら、その資料をポケットから出したり入れたりした記憶がある。

光明山遺跡の見学会の後、内山真龍記念館(休館日であった)や本田宗一郎記念館などを見て、蕎麦屋で昼食を摂った。そのあと、建築設計が専門のNT氏が、その建物を見せたいというので、秋野不矩美術館に寄った。入館料が70歳以上は半額になると聞き、確か免許証を持っていたと、ポケットを探るが、ない。これが、紛失の経緯である。

帰宅後、近くの交番に行き、その旨を話す。聞き取ったあと、パソコンで内容を入力し、印刷した用紙にサインを求められた。警察も少しはIT化が進んだようだ。静岡の中部運転免許センターまで行けば、即日で再発行してもらえるが、島田警察署では二、三週間かかると聞く。しかも、その間は車の運転は出来ない。運転すれば免許証の不携帯になるという。それならば、静岡に行くしかない。

最後に、再発行後、旧の免許証が出てきたら、交番まで連絡下さいと念を押された。「免許証の予備がある方が便利だけどなあ」と、冗談を言ってみたが、お巡りさんには通じなかった。それにしても、お巡りさんは、どうして応対がそっけないのだろうか。犯罪者と対峙することが多いから、常に身構えて、隙を見せてはならないと、教育が徹底しているためであろうか。一般社会とは、一線を画するような違和感を感じるのは、自分だけではなかろう。

翌日、写真館に免許証写真を撮りに行く。車を運転できないから、ここまで送ってきた女房を、帰りは図書館に寄るから歩いて帰ると、返してしまった。写真館は家族写真の予約で、午後になるという。無駄足になってしまった。車の運転を禁じられると、何とも不便なことである。午後は、女房を待たせて、写真を撮ってきた。

今日、朝8時過ぎに金谷駅まで送ってもらい、電車とバスを乗り継いで、9時45分ごろに、中部運転免許センターに着いた。着くと同時位に受付が始まった。再発行を待つ人が10数人ほどいた。窓口を幾つか廻って、書類が整っていく。自分の年齢では老人に入るのだろう。丁寧に説明され、ややこしい所は指差して、口伝てにその場で書いてしまうようにと、親切であった。交番よりも、やや一般社会に近い。お昼まではかかるだろうと予想していたが、10時半ごろには新しい免許証が出来た。帰りも、バスと電車、更に金谷駅まで迎えを頼み、正午過ぎには自宅へ着いた。

この三日、車の運転を禁じられて、これは不便だと思った。自分の自由の半分を封じられたような気分である。いずれ10数年先には、免許を返す時期がくる。その時の気持を、この三日、否応なく体験させられた。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
お疲れさま (saito)
2018-05-02 14:56:02
お疲れさまです。
静岡の免許センターの職員の多くは
安全協会の所属だと思いますが、、、。
近くのコンビニに無人証明写真機があった
と思います。
 
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