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「雲渓庵日記」の解読 32


(裏の畑のタカサゴユリ)

裏の畑にタカサゴユリが何本も茎を高く伸ばしている。その一本が花を付けた。もちろん植えたものではなくて、種が風で運ばれて根付いたものである。連作を嫌うようで、その地から何れ去って行く、風来坊のようなユリである。

昨日は遅くまでサッカーを見ていて、ブログを書く時間がなくて、休んでしまった。今日も野球で遅くなりそうであったが、8回で試合を決まり、何とか時間が残ったので書く気になった。

日本の金メダルも昨日、ボクシング女子と体操男子種目別鉄棒の2個。今日はスケボウ女子とレスリング女子の2個、合計21個となった。

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「雲渓庵日記」の解読を続ける。

別紙の通り、御願書、並び仰せ出され候趣、向々へ寄々被相達せらるべく候。

    御願書写
四海一家、無疆(むきょう)の御宏謨(こうぼ)建てさせられ候に付、版籍奉還の旨、各藩、追々建言(けんげん)仕り候趣、伝わり、承知仕り候。誠に以って、至當(しとう)の義に存じ奉り候。臣家において達し候ても、各藩同様、封土、人民、奉還仕りたく、伏して懇願奉り候。恐惶謹言。
   明治二巳年三月           御名
       辨事(べんじ)御中
※ 無疆(むきょう)➜ 無窮。きわまりのないこと。果てのないこと。永遠。
※ 宏謨(こうぼ)➜ 広大な治世の計画。国家の大計。
※ 建言(けんげん)➜ 政府・上役などに対して意見を申し立てること。また、その意見。
※ 至當(しとう)➜ きわめて当然であり、適切であること。
※ 辨事(べんじ)➜ 事務を取り扱うこと。また、その人。

   仰せ出され書、写し        徳川新三位中将
今度、土地、人民、版籍奉還致すべきの旨、建言候条、全く誠忠の志深く、
厳威(げんい)思食(おぼしめ)され候。尚、東京御再幸の上、会議を経、弓偏を渇させられ、向寄の御沙汰、在らさせらるべく候えども、版籍の儀は、一応取り調べ、差し出さるべくの之旨、仰せ出され候事。
   三月                  行政官
※ 厳威(げんい)➜ おごそかで威光があること。

宮、堂上方始め 朝廷諸御役人、当御領分御通行の節、御藩中の者どもの内には、敬礼を失し候者も、侭(まま)、見請け候由、御出役の者より申し立てもこれ有り、兼ね兼ね相達し候御趣意に相悖(もと)り、もっての外の事に候。向後、心得違いの儀、これ無き様致すべく候。右は御家風にも拘わり候義に付、少年輩に至るまで、礼節を相守り候様、常々教え諭し致すべく候。
右の通り、相触れ候間、その意を得、万一無作法の者これ有り候わば、姓名承り糺し、その方どもより、申し立つべき旨、支配向きへ達し置かるべく候事。
   四月
(「雲渓庵日記」の解読つづく)

読書:「夢かない膳 南蛮おたね夢料理7」 倉阪鬼一郎 著
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