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「駿河安蘇備 上」を読む 41

散歩道で、国一金谷IC付替橋脚工事

明日の、はりはら塾の講座準備をした。

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「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。

村松村 矢部村 風土記に見えたり。
補陀落山久能寺 矢部村にあり。寺領二百二十五石 真言宗。
当山は久能山にありしを、永禄十一年、武田家久能山を城地
に取り立てる時、ここへ移しゝなり。
風土記 有度山また烏渡山 炊屋姫(かしきやひめの)天皇の御宇、秦川勝の二男、
※ 炊屋姫天皇(かしきやひめのすめらみこと)➜ 推古天皇のこと。
※ 秦川勝(はたかわかつ)➜ 秦氏の族長的な人物であり、聖徳太子に強く影響を与えた人物とされる。
秦尊良の弟、或いは尊良の子、久能朝昏、仏を信じ、千手観音の像を拝さんと願う。
連夢に、この事を(おも)。一人の老翁、夢の裡(うち)に示して曰く、汝(なんじ)正身の観音の像を拝さんと欲せば、
駿河の国有度山に赴き、一浦の風、晨(あした)の枕に至る時を待つべし。(まこと)の老翁を見る如し。
(たちま)ちに、杖履、進みて、家僕を(ばい)せず、唯、自らのみ、ここに赴き、禽獣の
※ 杖履(じょうり)➜ つえと、はきもの。転じて、尊長者を敬っていう語。
※ 陪(ばい)➜ そばに付き添う。伴をする。
栖穴に身を寄せる。専ら正身の謁見の事を念ず。松風改更、月潮海に落つるの時、
浦風陣々として、寂寥(せきりょう)の思いを成す。期せず睡に着き、往時(さき)の老翁、再び
来たり、我はこれ補陀落の僧なり。今夜、汝の望みに応ず、云々。
(「風土記」(久能寺)の項、つづく)

読書:「女がさむらい」 風野真知雄 著
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