平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
「駿河安蘇備 上」を読む 47
竹下大井神社へ今年の初詣
牧之原市史料館のH氏へ、午後3時の約束を取り、その前に女房と散歩に出た。時間に制約があるので、竹下大井神社まで初詣と決めて、出かけた。往復50分ぐらいか。帰ってから、牧之原史料館へ行く。H氏、子供から風邪をうつされて、まだ完治しないらしくて、辛そうである。コロナでもインフルでもないと弁解するが、今は、どちらでも出勤禁止になるから、気を使わなくても問題ない。古文書を30枚ほど写真に撮らせてもらう。
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「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。
「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。
松井新田 明和年中、同所、播磨屋仁右衛門というもの、築きたる所なり。
その所に、三穂屋庄太郎(石野氏)、今より四代已前、甚四郎、名を致泰(むねやす)と
いう。風流なるものにて、加茂の翁に和歌を学びたりとて、今なお、詠歌の
※ 加茂の翁(かものおきな)➜ 賀茂真淵。江戸時代中期の国学者、歌人。出生地の遠江国敷智郡にちなんだ雅号で、淵満とも称した。
詠草に、翁(おきな)筆加えられたるなど伝えり。また、新田に碑を建てたるあり。
※ 詠草(えいそう)➜ 詠んだ歌や俳諧を紙に書いたもの。詠進をするときなどの公式の竪詠草と、添削を請うときなどの折り詠草とがある。
この銘の文も翁の筆、加えられしや。いとめでたくぞ、思わる。
書家細井広沢も、しばらく滞留せしとて、手跡これかれ残れり。
※ 手跡(しゅせき)➜ 文字の書きぶり。筆跡。
一 有東(うとう)坂 村の小地名、元和泉下泉とあり。
風土記 和泉或いは出水、好水(しみず)有り。その底二尺余、旱(ひでり)に水枯れず。洪水に増さず、云々。
(つづく)
読書:「鬼役 壱」 坂岡真 著
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