平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
35法蔵寺、72大慈悲院 - 駿河百地蔵巡り 11回目
11回目の百地蔵巡りに出かけた。今朝はJR東靜岡駅がスタートである。風も無く穏やかな天候の一日であった。駅前広場から、今朝はすっかり冬の装いとなった富士山が輝いて見えた。
(法蔵寺観音堂-地蔵堂)
前回見落とした法蔵寺を再び訪れた。東靜岡駅南の県道を1キロほど歩いた。法蔵寺の地蔵堂は正しくは観音堂であったので、前回それと気付かずに見逃してしまった。ガラス戸棚のようなお堂の中には、真ん中に金色の如意輪観音像、右脇に靜岡新西国観音第十四番札所の如意輪観音像、左脇に彩色された靜岡百地蔵第丗五番延命地蔵尊の立像が並んで祀られていた。「駿河一国百地蔵第丗五番」の板は堂内壁へ立て掛けてあった。
(龍泉寺の延命地蔵)
小学校を挟んで法蔵寺の東隣りに龍泉寺というお寺があった。境内に入ってみると、石彫の立派な地蔵立像があり、延命地蔵菩薩と刻まれていた。番外に数えようと思う。
(大谷川放水路の地蔵)
済生会病院の通りを東へ歩く。大谷川放水路を渡った所に小さな地蔵堂があった。「水難防止、交通安全、延命地蔵尊」と染められた赤い幟が立っていた。格子の中を覗いてみると、延命地蔵尊は不在で地蔵尊の絵姿のコピーが張られていた。この地蔵堂も番外に数えよう。
(法伝寺別院)
さらに東へ、東名高速のガードを潜って、日本平の山裾の坂を少し上った所に、第45番法伝寺がある。駅前の丸井A館にあったのが本寺で、こちらの方がはるかに立派である。石の門柱に鉄の門扉もいかめしいけれども、こちらの方が別院である。「駿河一国百地蔵」の板も地蔵尊も見つからなかった。境内に大きくてりっぱな六地蔵があった。これを番外の地蔵尊と数えようと思う。六地蔵の意味がわかりやすく刻まれた碑があった。
(法伝寺別院の六地蔵)
お地蔵様は、お釈迦様が亡くなられた後、弥勒菩薩様が現れるまで、法を継いだ菩薩です。天上道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六つの迷いの道から、私達衆生をお導き下さるのが六地蔵様です。
一 天上界 大堅固 地蔵尊
二 人間界 大清浄 地蔵尊
三 修羅界 清浄無垢地蔵尊
四 畜生界 大光明 地蔵尊
五 餓鬼界 大徳清浄地蔵尊
六 地獄界 大定智慧地蔵尊
(大慈悲院地蔵堂)
法伝寺別院の一つ北側の谷の入ってすぐに、第七十二番大慈悲院がある。その少し奥には日本平動物園がある。そこまで東名の側道を歩いた。「駿河一国百地蔵第七十二番」の板は山門に掲げられていた。境内左手に地蔵堂があった。ガラス戸を開けて見ると、祭壇の真ん中に彩色された半跏像が厨子に入って祀られていた。(つづく)
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