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中原英臣氏講演会

                     (中原英臣氏講演会)

昨日午後、S銀行のF会の総会で浜松に出かけた。総会のあと、山野美容師短期大学教授で医学博士の中原英臣氏の講演を聞いた。氏は医療ジャーナリズムの仕事でテレビにも頻繁に出ている。題は「医者しか知らない健康づくりの話」。医者の無養生といわれるが、どんな話が聞けるのか興味津々でいた。

講演では健康の問題と医療の問題を話すとして始まった。はじめにアメリカのヘルシープランのことを取り上げた。この30年、アメリカは国民の健康のためにヘルシープランを推進して、生活習慣病の状況が大きく変わった。

まず喫煙率を下げる対策で、喫煙率が50%から25%以下に下がり、肺がんや心筋梗塞が大幅に減った。ついで肥満対策で、お手本にされたのは日本の食生活であった。日本食が健康食品であることが大いに見直された。日本食ブームが起きて、高血圧、糖尿病などが大幅に減った。さらに調査した結果、日本では野菜を1日350g摂っていることが分かった。これがヘルシープランになった。推進した結果、大腸がんなどが大幅に減った。

便秘は大腸がんの原因で、野菜を食べると便秘にならないから大腸がんが減るというのはうそである。野菜には抗酸化物質が豊富にあるため、遺伝子を傷める活性酸素を消し、胃がんや大腸がんを減らすことができるのである。ちなみにお茶にもカテキンなど抗酸化物質が豊富にある。

一方、アメリカがお手本にした日本の食生活は、欧米化の名のもとにくずれてしまい、アメリカとは反対に生活習慣病が増加しているのは残念である。アメリカ発のハンバーガーやフライドチキンを、日本の子供たちは食べさせられている。

すべての犯人はテレビだと思う。健康に関するテレビ番組がいくつもあるが、これらが食生活に悪影響を与えている。あれが身体にいいとか、これが健康に役立つとか、聞くたびに主婦がマーケットに買いに走る。しかし、テレビ放映された時の、いっときの流行でしかない。改善すべきなのは生活習慣で、流行は生活習慣ではありえない。
(こんな話がさらに後半へ続く)
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