たまおのページ

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ぽんがし いち

2009年03月08日 | Weblog
 3月 9日

 アタイが小学生のころまで、毎年来ましたよ。

 アタイの家では「ポンごめ」と言っていました。
ご主人にも聞いてみたんですが、「私が育った町にも
来たわよ。”ドン”っていってたかな?」ということ
でした。

 アタイの生家、狭い庭(なにもない土の広場)が
ありました。一斗缶(いっとかん)で薪を燃やすし、
機械の設置に場所をとるので、それなりの広さが必要
なんですねぇ。
 つうことで、毎年(年に数回のときもあったかな)
「ポン菓子屋さん」がやってきます。
 
 たぶん兄弟だと思うのですが、オジサン2人が重い
機械(と呼べるようなものではなく、加圧する膨張機です)
を荷車に乗せてやってきます。鉄の塊だものね。

 そいで、まずは景気づけとして、我が家で貯めておいた
餅(昔は年に何度も餅を搗いたので、残った餅を小さく
砕いて、天日で乾燥させたもの)をポン米にしてもらい
ます。
 そうそう、どんな穀物でも「ポンごめ」と呼んでいました。

 庭に据え付けた機械は楕円形で、穀物を入れるように
真中がポッコリとなっている。そうだねぇ、チョイと昔の
足踏み式ミシンの本体をチョイと大きくしたぐらいの形と
サイズですかねぇ。もちろん細部は違いますよ。イメージ
ですからね。これの下から、穀物を入れた部分に火をあて
て加圧していきます。火が均等に当たるようにオジサンが
機械の取っ手をグルグル回しています。
 圧力をかけるので、見た目も頑丈そうな機械です。

 30分ぐらいかなぁ? 決められた圧力(最近調べた
のですが、10気圧ぐらいだそうです)になると、楕円形の
機械の”お尻”に金属製の細かい網状のカゴを取り付けるん
ですよ。
 そいで機械の罐を開ける棒状金具をオジサンがハンマーで
たたくと ドン!と大きな音がして、そのカゴの中に膨張した
(数倍に膨らみます)餅や米が飛び出してきます。

 これが遠くまで響くんですよ。昔ですから、大きな音
というか、騒音がありませんからねぇ。(生家から海まで
2kmぐらいありますが、波音が聞こえていたんですよ)
そうすると近所の人たちが あっ、ポン米やってるな。
つうことで、穀物を持ってやってきます。
 
 そいで、音とともにまっ白な煙がでます。こどもたちは
「忍者だぁ、ドロン。」なんてやっていましたねぇ。
 鼓膜がおかしくなってしまうような音と煙ですからねぇ。
小学生の低学年ごろまでは怖かったですよぉ、逃げ回って
いましたよ。

 つづく

 
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