「その2」なので、おおむね素彫りが終わっている時期でもある。
下は26日の結果。前回の日(15日)から10日も経っており、かなりの進み具合でもある。もっとも、このぐらいの日数が経てば、それなりに作業も進んでいるから、8割以上の完成度であろう。ただ、もともと厚い材料なので、ここから更に裏彫りを進め、眼球の穴をあけるに良い深さまで裏側を彫った後に、眼球の穴を空けることになる。
さて、眼球の穴が開いたという事は、裏彫りも終了し、完成に向かっているという時期でもある。ノミの跡は紙やすりで更に滑らかにして、全体をきれいにしているから、見た目は「素彫りの完成」に近い。また、右の頬部分にはひび割れがあったので、補修材を使い埋め込んだ。
上は29日の写真だ。この状態でもほぼ完成しているが、素彫りの完成予定は今月いっぱいだ。だから、あと2日あるので、参考写真をよく見て若干の修正作業が出来る余裕もある。
で、今回の「鬼4」の紹介はこれで終わり、次回からは「小べし見(こべしみ)」を彫るつもりで、材料や参考写真を準備しているところ。実はこの「小べし見」は「大べし見(おおべしみ)」の弟分であり、私はまだ一度も彫ったことのないお面なのだ。と言う事は、図面も持っていないから、ネットで参考写真を探し、それを元に図面を作成する事から始まる。
これは11月からの課題になるが、次回も体調に気をつけて、のんびりと「日課」をこなす事になるだろう。