わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

黒髭 その7

2011年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2701small

さて、いよいよ大詰めになってきた。本来は、彩色を始めてすぐにも完成するほどの工程だが、今回はのんびりと進めていたことで、日数がかかってしまった。もっとも、他の生徒の進捗様態はさっぱりで、仕上げ彫りの段階だ。これが完成した後に、真鍮板による眼球の製作過程が入るために、完成にはまだまだ先になる。それから彩色だから、いつ頃完成するのか不明。それを考えれば、私の進み具合は速すぎるぐらいだろう。

上の写真は、下地塗りの上に仕上げ塗りを進めたところ。色合いは見本のカラーコピーとは若干違うものの、やむを得ないだろう。それに近い色を出すことに注意して作業を進めたというあたりか。口の中などは「弁柄」にちょっとの朱を混ぜたもの。この色も難しいが、まあそれに近い色を・・・と思って塗った。

Img_2706asmall

更に頭のてっぺん、眉、髭のたぐいを書き込んだところ。それに付け加えて、「すす」を使って目の部分や口の中などに「陰」を付けた格好にしたところだ。こうすることによって、何となく能面に深みが出て来た・・と自分では考えてる。が、本当は自分で考えたのではなく、そうしなさいと先生が言ったので、そうしただけの話。能面の写真などを見ても陰影があるが、それを新作の能面に前もって付けた格好になったと言うことか。

と言うことで、一応の完成を見たというあたりだろう。昨年11月から作業を始め、12月には木彫りを完成させた。それからだらだらと、概ね一カ月をかけて真鍮の目を作ったり、彩色を進めて完成を見たが、気合いを入れればもっと早くに完成していたものだ。

上にも書いたが、他の生徒の進み具合を見ながら、自分の作業も進めていたから、こんなにも時間がかかったが、勝手に進めていればもっと早くに(1月中旬頃には)完成していたものだ。この「黒髭」は今年度最後の共同課題作業であり、今回も特に完成時期があったわけではないので、みんなに合わせて、かつ暇に任せてちょっとずつ作業をしていたので、まあこんなものだろう。もっとも、課題以外の能面を自分で作る場合は、もっと速く作業が進むことは間違いない。

今2月だし、今年度の教室での作業は16日が最後になる。月末には「成果発表会」があって、3月は休み。4月に新年度の生徒募集が始まって、新しく教室が始まるのは4月末になろう。その間は「面打ち教室」は休眠することになる。だが、家ではこの間も新しい能面を作る作業が始まっていることだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする