.
●
2010-2011シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
.
●
2010年12月13日(月)7:00pm
サントリーホール
.
ブルックナー 交響曲第8番
ハ短調WAB.108ハース版
.
尾高忠明 指揮 読売日本交響楽団
.
Ⅰ:16分
Ⅱ:14分
Ⅲ:27分
Ⅳ:24分
●
全く自分のものになっていない。曲が指揮者のものとなっていない。第4楽章の展開部におよんでも停滞する音楽、全く流れない。
なぜだろう。おどおどしているような自身無げな棒だ。練習の成果が出るというのではなく、出たとしたら練習不足の成果がでたのかもしれない。ブルックナーの実演練習?
おそらくプレイヤーも一部の聴衆もミスターSを背後に感じながらのブルックナー奏法、聴き方がある部分確立していてその上での別指揮者のブルックナーという側面が強い。インスピレーションがない指揮者では、ミスターSの上をいくことは到底できない。
棒の振り方も違和感のあるもので、ブルックナー慣れした棒ふりならもっと動きの少ないものになっている。確信のない分だけ大振りになってしまっている。お得意のイギリスもの、ブラバン系の音の響きなどとは構築が異なるものであって、わりと致命的なような気がする。エルガー、R.V.W、ブリテン、ホルスト、あたりだったらこれでいいが、響きのポテンシャリティー、音場の高さが違うと思うので、もう少し工夫と経験が必要だ。確信のある棒のブルックナーではない。
どっちにしろ、エルガーの3番は横に置くとしても1番2番のオーソリティー、その方面の指揮者だ。何しろ30年以上前から、ウォルトン、パヌフニクなどあすこらあたり振っていた指揮者だし。
.
●
舞台を正面にみて、右側にトランペット、その左つまり正面奥にトロンボーン、その左にチューバ、その左にワグナーチューバ、その手前がホルン。少し不思議な並びではある。
今日のホルンは問題あり。ワグナーチューバも含めどのようなメンバー布陣なのかわからないけれど。
要所ははずしていないが不安定。特に後半で顕著。さらに、曲に溶け込んでおらず、特にトップ、セカンドの違和感はちょっと。ただ、3番の包み込むような音色と安定感はわりと納得。
いずれにしろ、ワグナーチューバ、ホルン、あわせて洗濯機のザブザブすすぎモードみたいな感じ。もうちょっと締めないと。
.
指揮者、オケ、この日一回だけの演奏にどれだけ練習したのかな。そうゆう問題じゃないか。
.
たがが外れたような悪演。尾高はN響との「8番」「7番」も最低だった。才能がないのか?
コメントありがとうございます。
団員のまなざしと鳴っている音が調和していない、これはけだし名言だと思います。同じ感覚でした。
*
ねこまるさん
コメントありがとうございます。
少し前の7番が不出来でした。現場の瞬間的なブラボーコールと、急速な冷め具合が不出来さ加減を示してるのかもしれませんね。
*
武智さん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りここは病院かもしれません。だにはおりませんので、この病院で病気を治していただければ幸いです。現場で聴いたものが全て名演というわけでもないでしょう。
コメントありがとうございます。
いい演奏評ダニ、という理解でよろしいでしょうか。
キチガイコメントありがとうございます。
同指揮者のファンの言葉とも思えませんが。