河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2188- トリスタンとイゾルデ、デッカー、ロペス=コボス、二期会、読響、2016.9.18

2016-09-18 23:39:21 | オペラ

2016年9月18日(日) 2:00-7:00pm 東京文化会館

東京二期会 プレゼンツ
ワーグナー 作曲
ヴィリー・デッカー プロダクション
トリスタンとイゾルデ

キャスト(in order of appearance)
1-1イゾルデ、横山恵子(S)
1-2ブランゲーネ、加納悦子(Ms)
(2.若い水夫の声、新海康仁(T))
3-1.クルヴェナール、大沼徹(Br)
3-2.トリスタン、ブライアン・レジスター(T)
4.マルケ、清水那由太(Bs)
5.メロート、今尾滋(T)
(6.牧童、大野光彦(T))
7.舵取り、勝村大城(Br)

二期会合唱団
ヘスス・ロペス=コボス 指揮 読売日本交響楽団

(duration)
前奏曲 10′
第1幕 70′
Int
第2幕 68′
Int
第3幕 72′+ 6′


先週日曜は池田福井組を鑑賞。今日はレジスター横山組を。
デッカーのプロダクションについては先週書いた通りなのです、が、目の包帯をとる行為と腹の包帯を取る行為ではやっぱり、違うのではないか。まぁ、わかっていてあえてやっていると思いますので、そうゆうことも含めて味わうというところはあります。が、トリスタンの歌う、傷がいえていないし、死ねないというあたりのことはそもそも前史の話であって、ここで死に至るのは第2幕でメロートの剣に飛び込んだから、ということですから、目だと死に至らないと思うので、死ぬのは前史のせいと思うような作りになってしまっているのではないか、見た目は強くそう感じる。それがねらいだったのかしら。
小道具の活用はほとんど無いので、このシーンの印象は一層強く目に残ります。
服装が第1幕では中世のロングなワンピース風、それがその幕最後のところでマルケが洋装(スリーピースにシルクハット)で出てきてファンファーレエンディング。それの流れなのか次の幕ではトリスタン以下敵も味方も男どもはスリーピース、スーツ、意味は分からないが小道具風味は少しある。
あと、たぶん2人乗り用の小ボート。ほかの役どころ連中は乗れないサイズ。小ボートは幻影で、舞台全部が船なのだろうか。

第1幕に関しては、これだけ何もないのだから歌はバリバリ声出してよと言いたくなるぐらい。イゾルデはドラマチックなソプラノというより、あまり前に出てこないリリック・ソプラノといった感じで弱い。それにワーグナー独特のセンテンスが下降しながらまとまってしゃべるあたりのところが不安定。パッセージがコンクルードしないもどかしさがある。第1幕のイゾルデは長丁場かもしれないが最初からバンバン前進してほしかった。慎重さはもちろん必要ですが、それは見えてはいけない。
幕が進むにつれて両タイトルロールの声は出てくるようになったので、夜のとばりのあとのドラマチックな展開以降、楽しめました。
ロペス=コボスの棒が先週観た時よりも10分近く伸びている。オーケストラの鳴りが十分にタップリ。読響は先週よりプレイヤーが増えているのではないのかと思えるぐらいデカい音。室内楽風なトリイゾと言えるものではなかった。声は出ていたがオケに打ち消された部分もあるかもしれませんね。
おわり




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