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2019年6月28日(金) 2:00-4:00pm トリフォニー
ショスタコーヴィチ ジャズ組曲第1番 3+2+4
ショスタコーヴィチ 黄金時代 組曲op.22a 4+5+2+3
Int
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番ニ短調op.47 16-6-17+12
(encore)
ショスタコーヴィチ ボルトop.27 より 荷馬車引きの踊り 2
井上道義 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
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タコ尽くしプロ。前半で満足しちゃいました。
ジャズ組曲は指揮者入れて14人編成、グッと照明を落としてセピアカラー風味な時代雰囲気を醸し出しながら洒落て流れる。スミトリのいつものシンフォニックなモードが彼の棒でこうも変わるものなのかと驚くし、豊かなエンタメ才能とあらためて思う。客を楽しませてくれる毎度一流の腕前に舌鼓。楽しいなあ。音がのびやかで自由に飛び回っている。井上さん、右腕がいい動き。
黄金時代の前にトーク。
スコアの表紙は黄金色。作曲家の諧謔が乗り移ったかのようだ。ほんと洒落てて楽しませてくれる。指揮も何やらボクシング風だったり蹴りを入れたりと。
彼の指揮は見た目だけではなくてプレイヤー達の音が本当に生き生きする。生きている音楽の実感。もう本当に、ここでしか味わえない。そんな感じね。まことのエンタメ。
後半のメインプロの前にまたトーク。ハバネラ話。
普段あまりこの話が無いのは、フルートとホルンの掛け合いで、フルートの高音で締めてしまえばいいのに、そのあとさらに上を目指すホルンの現実離れした超高音に耳を奪われてしまうからではないかなどと、勝手に思っている。
絶妙トークで客耳を引っ張っていくあたりさすがの井上節ですね。
終楽章のやや遅めのインテンポでくさびを打っていくスタイルは少し昔の街並みがフラッシュバックしないわけではない。タップリとして柔らかな弦、束になったブラスの厚み、そこかしこに散らばったオケ作品の魅力、聴きごたえありました。
アンコールもエンジョイ。これ、要るよね。
おわり