河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1512- ブラームス1番、大学祝典、ハイドン・バリエーション、ブロムシュテット、N響2013.9.11

2013-09-11 22:03:39 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2013年9月11日(水)7:00pm サントリー
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<オール・ブラームス・プログラム>
大学祝典序曲 9分
ハイドン・バリエーション 18分
交響曲第1番 16分、8+5+17分
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ヘルベルト・ブロムシュテット 指揮 NHK交響楽団
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ブロムシュテットは今まで何度も聴いてきたが、ブラームスの1番では決して忘れることのできない演奏がある。
1981.11.26
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第2楽章の結尾、ソロ・ヴァイオリンを一本保持させた状態で、和音を一度かなり長めに切り、まるで人の精神状態が明らかな安定状態にあるときのようなあの安息のエンディング、その演奏は今でも耳に残っている。
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比して、30年以上たった今この日の演奏、オーケストラも同じ。
完全に肩の力が抜けている。即座に思い出したのは晩年のジュリーニ&ウィーン・フィルによるブラームスの4番。ガラス細工の骨だけが残った様な隙間だらけの演奏なのに、それがまるでジャングルジムの様につながっている。あちらからもこちらからも見通せてしかも骨組みも見える。なんとも名状しがたい演奏であった。
ブロムシュテットのこの日のブラームスの1番はそのように聴こえてきました。気張っていないのは明白。炎の核だけが音楽の確信となっている。見事というしかない。
弱起を早めに跳ね上げる癖もほぼ見られなくなり、自然な流れ。どちらかというと大げさなこの曲ではあるが、中規模編成の様なおもむきで、ダイナミックレンジではなく音楽の自然な流れを表現。気持ちの安定感がこちらまで伝わってくるような演奏でした。ブラームスの1番もこのように演奏すれば秋の夜長に心地よい。
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前半の2曲も珠玉のような作品と演奏。ハイドン・バリエーションの滑らかで快活な演奏、音楽の愉しみがある。
素晴らしい一夜、ありがとうございました。
おわり


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