2019年2月15日(金) 2:00-4:50pm トリフォニー
ハイドン 四季 31-36-35-33
春 4-27
夏 36
Int
秋 35
冬 33
ソプラノ、安井陽子
テノール、櫻田亮
バス、妻屋秀和
合唱、栗友会合唱団
ソフィ・イェアンニン 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
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新日さんの金曜午後2時、土曜午後2時企画のルビー・アフタヌーン・コンサートは好指揮者連発で内容が毎度の佳演。それに価格帯が一般で4500円と2000円の2コース。これだけでも大お得なんだが、内容が毎度優れている割には客が埋まらず、(だいたいいつも、2000円席を買い4500円席に座るという僥倖を繰り返している。)
こうゆう話はファンとしては痛し痒しのところがあるわけで悩ましいが、好指揮者佳演の連発を楽しんでいる勝手な自分がいる。まして、今日みたいなビッグな作品も聴けるわけで願ったりかなったり、ありがとうございます新日さんというしかない。
お初で観るソフィさん、スッキリしている。パンツまで黒でかためたもの、上にあげた金髪が美しい。きびきびとした振りで、両腕はほとんどお腹より上での動き。主に縦振りと横振りで斜めに撫でる動きは皆無。虚飾を排したものでポイントを突く棒には、目障りという言葉は完全に忘れ去られる。オケのほうからは見やすいと思うが、どうだろうか。
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字幕があれば助かるのだがそこまで贅沢は言わないでおこう。プログラム冊子に対訳が載っているし、隣近所はエンプティシートなので気兼ねなく見ながら聴く。日本語それにドイツ語のほうを一生懸命見ながら、結局、春夏秋冬、全部追った。気持ちよく達成。
生命力溢れる春の序奏に始まり、夏の息の長い起伏の見事な表現、等々、満喫しました。時間をかけてドラマを作り上げていくハイドン、四季折々にはこれだけの時間が必要なのだろう。ドラマというよりは生活ですね。生命、生きることの意味、そして、生の息吹き。本来の人間のテンポを思い出した3時間ロングの演奏会でした。
スペシャリストの櫻田さん、ちからが入ってましたね。コンセントレーションの質が違うっていう感じ。
ソフィさんは合唱の能力をどんどん出していく。この力感は生きている実感。なんだが、合唱は気張るとピッチが揃わなくなる気配。無色ではなくとも透明に伸びていく合唱が聴きたかったところもある。
指揮者、ソリスト、合唱、そして充実のオケ、よく揃ったもので長い長い指揮のドラマを満喫しました。
素晴らしい演奏、ありがとうございました。
おわり