2019年2月15日(金) 7pm サントリー
マーラー 交響曲第9番ニ長調 28-15-13-24
チョン・ミョンフン 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
●
毎回の3回定期のうち手持ちは2回分。溜池と初台。今回のGM9は15日と20日。思う存分聴いた。心地よい疲れが漂う。
妙な情けの深刻さが無い彼の演奏は好みだ。まずは音楽の事から入っていく、作品の事を第一にして、考え抜いた表現であり、そびえ立つ作品が美しい。
この日のフォーメーションは16-16-14-12-10(たぶん)で巨大な弦のうねりの中、大きい音響は管に余裕を持たせるバランス。マーラーの音が薄まっていくところはグッとテンポを落とし、集まるところではチリチリとインテグレーション。もはや明らかなり。伸縮自在な運びと立体的な深彫り。GM9の余計な観念を思わせることなく音楽の表現に集中していく演奏はお見事ですね。マッシヴサウンドを美しく響かせ進行するオーケストラの →2/20