河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2541- ダッタン人、演奏会用ワルツ1、スラヴ行進曲、展覧会の絵、パヴェル・コーガン、新日フィル、2018.4.27

2018-04-27 23:41:10 | コンサート

2018年4月27日(金) 7:00pm トリフォニー

ボロディン ダッタン人の踊り  10

グラズノフ 演奏会用ワルツ第1番ニ長調op.47  9

チャイコフスキー スラヴ行進曲変ロ短調op.31  9

Int

ムソルグスキー(ラヴェル編曲) 展覧会の絵  30


パヴェル・コーガン 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団


レオニードさんは昔々、弾くのを聴いたことがあるが、息子さんの棒は初めて見る、たぶん。
ザッハリッヒという言葉が久しぶりに浮かんできた。コンパクトな14型編成、大言壮語は全く見せず、そう快にどんどん進んで行く。ただ飛ばすのではなくて、ロシアの咆哮はほどほどに、なにやら楽器がしゃべっているような粒立ち。独特の音作り。
休憩入れて1時間35分とクレジットされていた今日の演奏会。それよりも5分早く1時間半で終了。テンポの伸び縮みといったあたりに味付けを求めるところは無くて、一定の猛速の中に表情の濃淡を自在につけていく。グラズノフのワルツの指揮姿を見ていると幻燈機に浮かぶモノクロ風な時代が頭の中を駆け巡るところもあるが、それはさっさと済ます、みたいな演奏と勝手にこっちが思っているからなのかもしれず、ましてモノクロな演奏どころか実際のところはカラフルでメリハリよく、気持ちのいい演奏となっているのだ。今の演奏会は贅肉が付き過ぎているとでも言いたげだ。なるほど、そうかもしれない。

ダッタン人は縦に進んで行くようなところがあって、つまずくことも無くて活発な音楽となっている。オーケストラも快調。とげとげしいところが無くていいですね。
グラズノフのワルツの棒さばきはお見事で、滑るような進行、隙間の無い演奏、フレッシュ。
3曲目のスラヴ行進曲。聴く前はロシア大音響の爆演をイメージしていたのだけれども、最初の2曲を聴いたところで自分のイメージを矯正。とはいえ、さっぱりした演奏、がなり立てない演奏、フレッシュでしたね。このような演奏が本来の姿ではないのだろうかと屈服させられた。

後半の展覧会の絵はどんな面白い演奏を聴かせてくれるんだろうという思いの方が強くなった。スピーディーなせいなのかどうかわかりませんが、いつも聴いているのと違う、別の様な響きを醸し出すところが多々あって、表情の味付けの妙を存分に楽しめた。違う曲の様な新鮮な演奏でしたね。
決して、鉄板に叩き付けるような音とはならないブラスセクションをはじめとして、ささくれだったところが皆無のプレイ、このオーケストラの最近の好調さを感じますね。
指揮者新発見、いい演奏会でした。
おわり



 


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