河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1605- シューマン、ファウスト序曲、シェーンベルク、浄夜、ベートーヴェン7番、準・メルクル、新日

2014-03-15 01:02:19 | インポート

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2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年3月14日(金)7:15pm トリフォニー
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シューマン ゲーテのファウストからの情景、序曲 8′
シェーンベルク 浄夜(弦楽合奏版) 31′
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ベートーヴェン 交響曲第7番 14′8′9′8′
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準・メルクル 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
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素晴らしいプログラム。
シューマンとベートーヴェンはオーケストラを思いっきり奥に配置し、前方はかなりの空きスペース。シェーンベルクは弦楽だけのためかステージから落ちそうなぐらいギリギリ手前に配置。そのため、シューマンとシェーンベルクのメンバーの席移動、セットアップに5分ほど時間がかかった。メルクルの明白な意図と思われますが、どのような効果を狙ったのか、それともトリフォニーの音響が自分のイメージと少し違っていて矯正しようとしたのかもしれない。
私の席はかなり前ですので、シューマン、ベートーヴェンでは奥に引っ込んだ分、全体が良く見渡せるようになりました。
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一曲目のシューマンは厚ぼったい割には鳴らないというこの作曲家のオーケストラルピースで、どこか良いところあるはずだという姿勢で聴かなければならない分、聴き苦労する。毎度だけれども。
二曲目の浄夜については、このオーケストラの弱点は浄夜をやっている楽器全部と言うことが分かったわけだから弦をどうやって練り上げて魅力的な音にするかということだけこれから考えていけばよいのではないか、今は浄夜の蒼い音がでているとは言い難い、
とは言うもの、メルクルの、浄夜の解釈自体は素晴らしかった。かなり速めのテンポ感だと思ったのだが、終わってみたらあっという間の30分越え、滑らかさは機能的に難しいと思ったが反応は良かった。
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後半のベートーヴェン、ドライブするというよりメリハリのつけ方が極上で、あの棒だから以前のワーグナーのトーキョーリングが素晴らしかったのも納得、オケのメンバーのやる気度もアップしているように見えた。
メルクルは指揮に全精力使い果たすようななぎ倒し棒で、オケとぴったりシンクロした時の圧倒的な音の奔流は生き生きとしていて、今ここに音楽が再創造されているという現象を容易に理解できる。この日の7番はそこまではいかなかったが、この新しい組み合わせに期待したいと思います。
おわり


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