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1983-1984シーズン聴いた演奏会のことを書いてます。
毎度ニューヨーク・フィルハーモニックのことが多くて辟易する人もいるかと思いますが、まだ序の口です。山のような演奏会が果てしもなく続きます。。
ということで、今度は牛乳瓶のふた、ではなく、底、のような眼鏡がユニークなアンドリュー・デイヴィスの登場です。この時代、メータが音楽監督なのですがどこへ行っちまったんでしょうか。
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1983年11月29日(火)7:30pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
第10,313回
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MERCURE/”Triptyque” (ニューヨーク初演)
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン、チョー・リャン・リン
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ニールセン/交響曲第5番
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アンドリュー・デイヴィス指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
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WQXR1984.2.26(日)3:05pm放送予定
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以下、ほぼ当時の駄文のまま。
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リンのヴァイオリンは音が太く、細かさよりも大胆さの目立つ演奏であった。
ただ、オタマジャクシがひとつづつ正確な長さを保持しない場合があり、協奏曲の性格上そこらへんは仕方のないことなのかもしれないが、やっぱり、粗いと感じるようなこともあるのである。
また、この指揮者も名前は2年ぐらい前から知っていたが、聴くのは初めてであり印象としてはリンと同じようなものであった。
曲想が変わったとたんにまるで違うようなテンポをとることがあり、それが全く不自然でシベリウスにはあわないし、ニールセンまた然りである。
体ごと張り切っているのはよくわかるが、まるで音楽とあわず空回り。
ニューヨーク・フィルハーモニックのヴァイオリンにも精彩がなかった。
指揮者がオーケストラを説得できるようでないと良い演奏は生まれない。
おわり
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といったあまりにもあっさりとした感想。感想にもならない。
不調の演奏とはこういったものだ。ニューヨーク・フィルハーモニックはこのように、指揮者に敏感に反応する?、反応しないケースがあり、そんな日はもぬけのから状態の演奏となってしまう。
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