2018年11月14日(水) 7:00pm サントリー
レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリア第1組曲 2-3-6-3
ハイドン チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob. ⅦB-1 9-9-6
チェロ、ナレク・アフナジャリャン
(encore)
ジョヴァンニ・ソッリマ ラメンタティオ(哀歌) 5
Int
ラフマニノフ シンフォニック・ダンス 10-10-13
ジャナンドレア・ノセダ 指揮 NHK交響楽団
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先週に続き、ノセダN響二つ目のプログラム。
2632- ラヴェル、ピアノ協奏曲、アリス紗良オット、プロコフィエフ、ロメオとジュリエット、ジャナンドレア・ノセダ、N響、2018.11.9
今週のプログラムは渋い。
レスピーギはシンプル・イズ・ザ・ベストのような佳作で、噛み締めるほどに味わいがありますね。ノセダの丁寧な棒で聴かせてくれた。風通しの良いN響サウンドも魅力的。NHKホールでの演奏なんかやめて全部こっちに移せばいいのではないかな。無理ならまともなホール早く立て直した方がいい。渋谷の小屋ではいい音楽が壊れる。
ハイドンのコンチェルトも渋谷小屋向きでは全くなくてここで聴くとまずコンディションで安心感が出る。
素晴らしく強靭なチェロ、色合いがものすごく濃い。隙間が無くて塗りこめられている。移り変わりゆく音楽の表情を楽しめました。N響の伴奏の事を忘れてしまうほどに。
アンコールはアフナジャリャンの声付きのもの。
後半はラフマニノフ。
さすがに3番のあとの作品だと思わせてくれる。巨大さとはなにかひとつ違う方向に舵を切っているように聴こえる。ノセダのリズム取りが極めて鮮やか。アンダンテ楽章のワルツはノセダの真骨頂で音楽がグワッグワッと盛り上がる。棒さばきと身体の動きが音楽を見事に誘導している。惚れ惚れする演奏でした。
N響はもっともっと反応できると思うのだが、このオケにはノセダのような駆り立て型の指揮者指揮が登場することは無くて、だからこそ本当はもっと反応しなくてはいけないのに。
シンフォニック・ダンスは言葉通りシンフォニックなもので手応え満載、これ以上長い作品とはならないだろうなと言う思いもある。振幅の大きいノセダの音楽を聴いているとさらにその感が強くなる。凝縮された逸品ですね。
いい演奏会でした。ありがとうございました。
おわり